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2011年

トンネル覆工用中流動コンクリートへの特殊混和剤の適用

2011年10月14日

 西松建設(株)は、トンネル覆工コンクリートに使用する中流動コンクリートに特殊増粘型一液タイプ高性能AE減水剤(グレニウム6500)を適用して、技術研究所内で模擬型枠を使用した打設実験により、施工性および品質を検証しました。

 

 NEXCOのトンネル工事においては、覆工コンクリートに中流動コンクリートを使用するケースが多くなっています。実績では、分離抵抗性を付与する目的でセメント270kg/m3にフライアッシュ等の粉体を80kg/m3~100kg/m3添加する配合で対応することが主流です。しかし、そのような配合では、フライアッシュ用のサイロ、計量器の追加等のため大掛かりな設備の増設等が必要となる場合があり、生コンクリート工場によっては対応できないこともあります。そのような場合には、フライアッシュを使用せず増粘剤を添加することによって分離抵抗性を確保した配合で施工する場合もあります。この場合でも増粘剤を別添加するための設備・方策が必要となります。

 

 グレニウム6500は、特殊な増粘剤を含有させ一液型とした高性能AE減水剤で、分離抵抗性と流動性向上を同時に発揮します。通常の化学混和剤と同様の設備で添加することが可能ですので、生コンクリート工場での設備の改造、増設等をほとんど行うことなく中流動コンクリートを製造することが可能です。材料の手配上の問題も少なくなりますので、中流動コンクリートを製造する生コンクリート工場の選択の幅が広がります。また、材料コストも20%程度の増加で押えることができます。

 

 覆工コンクリートの剥落防止対策として採用されている繊維入り覆工コンクリート対応として、当社保有のポリプロピレン短繊維であるシムロックLXを使用しました。セメント量340kg/m3として配合試験を行った結果、フロー値45cm程度(目標35~50cm)の流動性を有した分離抵抗性の良好なコンクリートを製造することができました。
本配合のコンクリートを使用して、西松建設の愛川技術研究所内に設置した幅2.5m×長さ6mの模擬型枠(セントル)で打設実験を行い、型枠バイブのみの締固めで良好な仕上がり、品質が得られることを確認しました。

 

 今後、中流動コンクリートにグレニウム6500を採用することで、生コンクリート工場の条件に左右されず、高品質な覆工コンクリートの施工を目指します。


 

中流動コンクリート(スランプフロー45cm)


模擬型枠コンクリート打設実験全景

 

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