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2011年

BIMノウハウ蓄積 2物件が年度内竣工

2011年12月2日

 西松建設は、建物の3次元データを駆使するビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)の取り組みを強化する。11年度中の竣工を予定する2件の建築工事の設計や施工にBIMを適用しており、合意形成や生産性の向上につながる利用方法をさらに見極めるとともに、BIMをめぐる社内外のニーズを収集する。BIMの利用を発注者が求めるケースが増えていることから、技術者教育を順次拡充していく方針だ。
 同社は、曲線部の多い大規模研究施設と、外貨系商業施設の建設事業にBIMを利用中。研究施設は施工、商業施設は実施設計と施工を請け負っている。両事業とも発注者がBIMの使用を求め、研究施設は3次元データによる竣工図の納入、商業施設は入札の段階からBIMの活用を提案として示すよう要請があった。
 研究施設では、サブコンとともにBIMによって施工図を作成。技術者を選抜し、2次元データから3次元データを作り込み、干渉チェックなどに利用した。商業施設では、構造が複雑な部分などについて、VE提案を織り込んだ実施設計図をBIMで作成し、合意形式などに役立てた。
 「分かりにく部分の可視化に加えて、ITツールにとどまらないメリットがある。」山岸雄一建築設計部担当部長は、研究施設と商業施設への適用を踏まえ、BIMの効果をそう語る。施工に必要なデータを早い段階から関係者が共有することで、対応すべき事項を前倒しで検討できるほか、維持管理での利用をはじめ、用途の拡大が見込めるからだ。
 ただ、BIMを適用する建設事業では、発注者から「試行してもらいたい」という要求がある一方、部分的な利用で構わないケースもあるのが実情。発注者によってニーズが異なるため、営業段階から要求を的確に把握するよう努める。技術者教育としては、全国設計部門研修などで最新情報を提供するほか、選抜方式で講習を進める。年度末にかけて新しい教育プログラムを検討し、新人研修にもBIM関連の教育を取り入れていく予定だ。

 

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