2011年12月13日
昨年度、西松建設(株)が戸田建設(株)および八潮建材工業(株)と共同で開発した「耐震クリップ工法」について、今回実験で、使用するクリップ接合部分の耐力が天井吊元での加速度で2G(2000ガル)以上に耐えることを確認しました。
■実験の背景と内容
従来、天井の耐震性は、水平方向1G、鉛直方向0.5Gで設計されていました。2011年3月の東日本大震災のあと、「耐震クリップ工法」にどれ程の耐震性があるのかという問合わせを数多く頂き、そのため、今回、振動台実験および静的引張実験を行なって耐震クリップの限界耐力を測定しました。
在来天井を「耐震クリップ工法」により補強すると、在来天井工法が損傷する約2倍の地震入力でも損傷しなくなることをこれまでに確認していましたが、今回確認したのは、ひとつの建物を想定した振動台実験による「耐震クリップ工法」の限界耐力と、接合部分の直接引張試験による耐震クリップ有無による強度差です。
■今回実験の結果
①振動台実験による耐震クリップ付き天井の限界耐力の確認
耐震クリップは、天井の吊元の位置での水平、鉛直方向の加速度が2Gまでは、十分に天井面を保持していることが確認されました。
②接合部分の直接引張試験により引張強度の確認
耐震クリップの有無を変数とした直接引張試験を行い、鉛直方向の引張強度を比較したところ、ばらつきはありましたが、最低でも2倍以上の強度差があることが確認されました。
このように、耐震クリップ接合部分の限界耐力が明確になったことで、在来天井を「耐震クリップ工法」で施工する場合の、天井の耐震性について詳細な検討が必要な場合の判断材料として用いることが可能となります。また、今後は、更なる「耐震クリップ工法」の適用範囲の拡大をめざし、段差天井、斜め天井等の実証実験を計画しています。
「耐震クリップ工法」は従来の耐震対策工法と比較して工期、費用の面でかなりの競争力が期待できると考えております。大空間を有する建築物における天井の耐震対策について積極的に営業展開を図っていく予定です。
●耐震クリップは、既存クリップの上からワンタッチで取付け可能です。
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試験装置 |
●静的引張り試験結果の一例 耐震クリップを設置することで 在来クリップに比べ2倍以上強度が上昇します。 |
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●振動台実験状況 大型振動台により地震波を入力 |
●天井内部状況 間仕切り壁や柱を再現した実験 |









