
大地震から建物を守るために
阪神・淡路大震災や新潟県中越大震災、そして東日本大震災等、日本では近年だけをみても数々の大地震が発生し、各地の建物に甚大な被害を与えてきました。
また、今後30年以内の地震発生率の評価結果によると、東海地震が87%、首都直下地震が70%という高い確率を示しています。
つまり、大地震に対しては、「常に想定されるリスク」として備えておくことが不可欠といえます。
西松建設では、お客様に安心して建物を使用していただけるよう、耐震診断をはじめとした各種提案をしています。
耐震改修計画の初期の段階において、個々の条件に合わせた耐震診断を行い、耐震性能を評価する必要があります。
事前調査
事前調査では、(1)建設年代、(2)構造形式、(3)環境条件、(4)竣工図面の有無、の確認を行います。
耐震診断
耐震診断には、次のようなものがあります。
• 一次診断:壁が比較的多い建物を対象に、簡易的に診断します。
• 二次診断:柱・壁などを中心に診断、基本となる診断法です。
• 三次診断:柱・壁に加え、梁の強度を考慮して詳細に診断します。
耐震改修計画
診断結果をもとに、総合的に耐震性を評価し、必要に応じて、既存建物に最適な補強方法を提案します。
耐震改修
耐震改修計画をもとに実施設計(詳細設計)を行い、耐震改修工事をします。
耐震改修により、大地震から"生命・財産"を守り安全で安心できる建物にすることができます。
耐震技術には、建物自体を強くして地震に抵抗する耐震補強(在来技術)と、地震エネルギーを低減する免震・制振(新技術)があります。
耐震補強(在来技術)
耐震補強(在来技術)は、耐震改修の標準的な手法です。耐震診断の結果から、もっとも適した技術をご提案します。
免震・制振(新技術)
免震技術(免震レトロフィット)は、地面と建物の間にゴムを設置し、地面から建物に伝わる地震のゆれそのものを低減する技術です。
床免震技術は、特定の部屋のみを免震化する技術です。建物全体を免震化するよりも大幅にコストを下げることができます。
制振技術は、部屋の壁面をダンパーで補強したり、屋上に巨大な水槽を設置するなどして揺れを制御する技術です。
西松建設では、多くの耐震改修技術のメニューから、お客様のご要望にあった技術を選択し、建物を地震から守ります。
| 手法 | 対象(形態) | 技術名 | 概要 |
|---|---|---|---|
| 耐震補強 | 柱 | 炭素繊維補強 | 柱に炭素繊維を貼り付ける補強工法です。炭素繊維は、ゴルフのシャフト、釣り竿、飛行機などに用いられる、柔軟性があって丈夫な素材です。炭素繊維補強は、狭い作業スペースでの施工が可能です。 ![]() |
| アラミド補強 | 柱にアラミド繊維を貼り付ける補強工法です。アラミド繊維は、防弾チョッキなどに用いられる丈夫な素材です。炭素繊維と同じような特徴を持ちます。 ![]() |
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| 鋼板巻き補強 | 柱に鋼板を巻き付ける補強工法です。炭素繊維補強工法などの繊維による工法に比べ、補強後の断面増加(太さの増加)が大きくなります。 ![]() |
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| RC柱増打ち | すでにある柱の上から、新たにコンクリートを打つ補強工法です。他の工法に比べ補強後の断面増加(太さの増加)が大きくなります。補強によって重さが増すため、建物の基礎への重量負担が増加します。 ![]() |
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| フレーム(壁) | 鉄骨ブレース補強 | 柱や梁で囲まれたフレームの中に、×型に鉄骨製のブレース(筋かい)を入れる補強工法です。耐震壁増設に比べて重量が軽く、開口がとれるので採光面で有利な工法です。 ![]() |
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| RC耐震壁増設 (袖壁増設) |
短柱のせん断破壊(危険な破壊)を防止するために、柱と壁の縁を切る補強工法です。鉄骨や壁といった構造体を増設しないため、耐力の向上は望めませんが、じん性(ねばり強さ)の向上に効果があります。 ![]() |
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| 構造スリット | 短柱のせん断破壊(危険な破壊)を防止するために、柱と壁の縁を切る補強工法です。鉄骨や壁といった構造体を増設しないため、耐力の向上は望めませんが、じん性(ねばり強さ)の向上に効果があります。 ![]() |
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| 外部(外付け) | 外付け鉄骨 ブレース補強 |
柱や梁のフレームの側面に、×型に鉄骨製のブレース(筋かい)を配置する補強工法です。室内や窓などへの干渉がほとんど無いため、建物を使用しながら工事を行う"居ながら施工"が可能です。 ![]() |
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| 天井 | 耐震クリップ工法 | 既存の天井下地材のクリップ部分に耐震クリップをワンタッチではめ込むことで、天井の落下防止を図ります。従来の天井材の耐震化には、大きなコストが必要でしたが、耐震クリップ工法は、これまでの天井施工方法と変わらずに耐震クリップを取り付けるだけで、耐震性が向上しますので、コストアップも少なく、施工にも影響を与えません。 ![]() |
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| 免震 | 基礎・中間階 | 免震構法 (免震レトロフィット) |
「ダンパー」+「標準積層ゴム」、「高減衰積層ゴム」、「鉛入り積層ゴム」の3種類の装置を用いた西松式免震構法です。地震による建物の揺れを1/3~1/5に低減することが可能です。 ![]() |
| 床 | 床免震構法 (TNUSIS) |
建物内のある特定の部屋(空間)のみを免震化する工法です。上下方向の振動を低減するTN-USISがあります。 ![]() |
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| 制振 | ブレース・壁 | 制振構法 | 建物各階(または一部の階)に、オイルなどの作用で伸び縮みを緩やかにするダンパーを設置し揺れを制御する技術です。風や地震による建物の揺れを低減します。 ![]() |
| 天井 | 制震天井システム 「TN-CDS工法」 | 生産施設の重要部分、防災対策室、医療施設等の特に安全性が求められる部分の天井を制震天井システムとすることで、天井落下を防止し、人の安全と重要機器を被害から守り、施設の継続使用を可能とします。天井の規模や形状などに応じて、「壁付けタイプ」と「ポストタイプ」があります。 ![]() |


















