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2015年03月30日
拡底ロックボルト」を本格採用 ~小口径拡縮径ビットで不良地山のトンネル支保を改善~

 当社ならびに戸田建設(株)、古河ロックドリル(株)、三菱マテリアル(株)の4社で共同開発した「拡底ロックボルト」が山岳トンネル工事で本格的に採用され、ロックボルトの性能向上に寄与しました。
 拡底ロックボルトは、同工法に必要として別途開発の、地質不良な地山においてロックボルト孔を自在に拡径できる「小口径拡縮径ビット」(図1)を用いて施工します。その動作原理は、ビット自体の正回転と打撃・削孔反力を用いて左右の刃体を削孔軸方向に直角扇状にスライドさせ、標準径から拡径していくものです(図2)。
 今回の実績は、この拡底ロックボルトを、長野県国道403号「新矢越トンネル工事」(施工:戸田建設JV)の地質不良で地山が不安定な坑口部に対して本格的に適用したものです。小口径拡縮径ビットを用いて通常のロックボルト孔の孔底部を部分的に拡径した拡底ロックボルトとすることで、地山変状に対するせん断抵抗の増加、支圧抵抗の付与が可能となり、地質不良で課題となっていたボルトの引き抜き耐力向上が実現しました。
 今後も、地質不良な地山におけるロックボルトの引抜き耐力向上を効率的かつ効果的に実現できるツールとして、小口径拡縮径ビットを用いて施工する拡底ロックボルトを積極的に採用し、トンネルの安全な施工と品質の向上に寄与していきます。

図1 小口径拡縮径ビット

図2 拡底ロックボルト(説明用に作成した模擬地盤によるカットモデル)