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2015年09月10日
「NSビーム工法(強度打ち分けRC梁工法)」で建築技術性能証明を取得

 当社は、プレキャスト(以下PCaと称す)コンクリート梁の施工品質を向上し、コストダウンを可能とする 「NSビーム:Nishimatsu Saving Beam工法(強度打ち分けRC梁工法)」を開発し、このたび、一般財団法人日本建築総合試験所より建築技術性能証明:GBRC 性能証明 第15-11号(図1参照)を取得しました。

 従来のPCaコンクリート梁工法では、梁下部は高強度コンクリートで製作されたPCaを用います。また、梁上部は、PCaと同一強度の高強度コンクリートを用い、現場打ちによって構築します。(以下、梁上部の構築物をトップコンクリートと称す)しかし、床スラブのコンクリート強度は、梁のコンクリート強度に比べて低いことが一般的であり、PCa梁工法では、床スラブとトップコンクリート部分の強度を打ち分ける必要がありました。
 コンクリートの強度で打ち分ける施工では、トップコンクリートのラス網等による止め型枠が必要となるので、施工が煩雑です。加えて、現場打設されるトップコンクリートは打設の容易さを確保するために高流動化されており、前記止め型枠からあふれ出す等の不具合が発生しやすく、その防止などで施工上の手間がかかる等の問題がありました。

このたび性能証明を取得したNSビーム工法は、梁のトップコンクリートに床スラブと同一強度のコンクリートを打設して構成される構造とするものです。これによりコンクリートの打ち分けに必要な止め型枠も無くなるなど、作業工数が削減でき、施工の合理化・省力化を図ることができます(図2参照)。

 性能証明において策定した「NSビーム工法 設計・施工指針」に従って、設計・施工した梁は、使用限界時(長期荷重時)に使用上の支障が生じず、損傷限界時(短期荷重時)に修復性を損なう損傷が生じないことを確認しております。また、安全限界時(極めて稀に発生する地震時)にも、同指針で目標とする終局強度と変形性能を有することが、構造性能実験によって確認・証明されました。
 今後は、「NSビーム工法」が建築技術性能証明を取得したことを受けて、プレキャスト鉄筋コンクリート造の物件に対して本工法の技術提案を積極的に行ってまいります。

図1 建築技術性能証明書

図2 技術の概要

図3 スラブの形状

図4 スラブ段差の寸法値

 

表1 NSビーム工法の適用範囲