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2016年04月25日
耐震性能の向上を図る場所打ちコンクリート杭工法の適用推進

当社は、地震時の引抜き力に対して有効に働く場所打ちコンクリート杭工法「Me-A(Multi Enlarged-nodes Ace Pile)工法」と、地震時の水平力に対して杭頭部の損傷を低減する「キャプテンパイル(CTP)工法」を東京都内に建設中の共同住宅に適用し、耐震性能を確保しながら工期短縮および環境負荷の低減を実現しました。

 

一般に、これらの工法を適用した超高層鉄筋コンクリート造共同住宅では、通常は太径の杭や、支持層(建物の荷重に耐える強さを有する地層)中へ長杭を使用して、地震時に生じる水平力や引抜き力に抵抗させます。今回適用の物件では、Me-A工法を採用した杭により、先端部の節に引抜き抵抗を効率的に負担させ、支持層中の杭長を短くしても在来工法と同等以上の引抜き抵抗を確保することができました。また、CTP工法の採用により、杭頭部に鋼管を巻いた場所打ちコンクリート杭から、通常の場所打ちコンクリート杭への変更が可能になりました。これらにより、掘削土量や鋼材・コンクリートの減量化につながり、耐震性能を確保しながら工期短縮および環境負荷の低減を実現しました。

なお、杭の施工時には、全国の設計者などを対象に現場研修会を実施し、実際の施工状況を確認するとともに、工法の特徴などの理解を深めました。今後、西松建設では、工期短縮および環境負荷の低減に繫がるMe-A工法およびCTP工法の適用を積極的に推進していきます。

 

■技術の概要

Me-A工法は、杭軸部の中間および先端に節状の拡径部(節状に部分的に直径を広げた箇所)を設けて杭の押込み方向および引抜き方向の支持力性能を向上させる工法です(9社共同開発)。杭の引抜き抵抗力を確保する目的で、先端のみを拡大させた場合の適用実績が増加しています。

CTP工法は、リング状のコンクリート部材(PCリング)を杭頭に被せて杭と基礎を接合する技術です(10社共同開発)。地震時の引抜き力に対しても抵抗する機能を有し、地震時における杭頭部の損傷回避に対して有効な場所打ちコンクリート杭用の杭頭半固定工法です。

Me-A工法、CTP工法ともに、第三者性能評価機関から評定を取得しています。

 

■適用物件の概要

 建設場所:東京都

 用  途:共同住宅

 構造規模:鉄筋コンクリート造 地上24階地下1階

 杭の仕様:場所打ちコンクリート杭(Me-A工法、アースドリル拡底杭工法)

      軸径φ2.2~2.5m 拡大径φ2.4~3.5m 杭長30.2~38.5m

 杭頭仕様:CTP工法