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2019年04月15日
貼付け型養生シート 「シンプルキュア」を推進函体に適用 - コンクリート表層品質の向上と防汚対策に効果発揮 -

当社は、宇部エクシモ株式会社(社長:髙橋俊充)と2017年4月に共同開発したコンクリート用保温・保湿養生シート「シンプルキュア」を、推進工法の函体養生に適用し、コンクリート表層品質の大幅な向上のほか、函体推進時における防汚対策としても有効であることを確認しました。

非開削で函渠を構築する函体推進工法では、函体製作後、直ちに足場を解体撤去し、函体内に掘削設備や重機を搬入して推進作業の準備を行います。
このため、推進工法の函体コンクリートの養生は、養生スペースと養生期間を十分に確保できない場合があります。また、掘削作業中の粉塵や重機の排ガス等により函体コンクリート表面が汚れてしまうため、ビニールシートで函体表面を覆うなどの作業が必要でした。
そこで、当社が2017年4月に共同開発し、これまでトンネル覆工などで適用実績を重ねてきた「シンプルキュア」を函体養生に適用しました。
シンプルキュアは、LLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)製の中空フィルムとOPP(延伸ポリプロピレン)製フィルムを貼りあわせ、片面に再剥離性の高い接着加工を施した厚さ1mmほどの貼付型コンクリート用養生シートです。函体内で使用しても推進作業の邪魔にならず、また推進作業時の汚れ防止にも役立ちました。本工事でシンプルキュアを適用した箇所の品質評価試験を実施した所、従来の施工養生を行った箇所と比較して、表面吸水試験(水の通り易さを指標とした試験)による表面吸水速度が1/14程度まで低減し、また表面での超音波速度試験(超音波の伝わり易さを指標とした試験)による超音波伝播速度も約1.2倍となり、コンクリート表層がきわめて緻密化され、高い耐久性を有することが確認できました。

■ 今後の展開
当社は、コンクリート表層品質の向上に有効な養生方法である「シンプルキュア」を東北地方で施工中の橋梁上部工工事にも適用する予定であり、今後も各種構造物に適用を進め、コンクリート構造物の品質向上と高耐久化に取り組んでいきます。


 

写真-1 シンプルキュア

 

写真-2 函体へのシンプルキュア貼付け状況

 

   養 生 中 シートを剥がした直後
写真-3 シンプルキュアによる防汚効果と湿潤養生

 

 

図-1 シンプルキュアの養生効果(通常施工との比較)