NEWS & TOPICS
新着情報

2019年05月20日
LPWA と IoT 技術を活用し、環境監視サービスを開始 -”手軽“に開始できる環境監視システム OKIPPA Green -

西松建設株式会社は、当社が開発したLPWAとIoT技術を活用した傾斜監視クラウドシステムを農業分野に応用し、農作業の省力化を図るため“手軽”に開始できる環境監視クラウドシステムの量産機を生産し、新たな環境監視サービスを2019年6月より開始いたします。
本サービスによって、電源が確保できない場所、WiFiやBluetoothが届かない場所においても、手軽に環境計測(温度・日射量)が可能となります。

1.背景
農業分野では、営農者や後継者不足のなか省力化推進の取組や、農業所得の向上に向けた多品種化の取組みなど生産管理技術の高度化に併せて、IoT技術を活用した農業の実現が期待されています。
そのような中、当社は2018年4月末に開発したLPWAとIoT技術を活用したインフラ施設の斜面部の点検・監視サービス「OKIPPA(オキッパ)」を農業分野に応用するために、2018年7月より北海道石狩郡当別町の営農者と実証実験を重ねてまいりました。

2.サービスの特長
①現地に行かずとも温度・日射管理が可能に
これまでは、畑やハウスに行かないと、温度や日射を把握できなかったものが、自宅にいながら畑やハウスの状況が把握できるようになります。

②作業環境に最適な積算温度・日射時間が計測可能
これまで、営農者の経験によって収穫時期を決めていましたが、積算温度・日射時間が把握できることによって、データに基づいた最適な収穫時期がわかるようになります。

③自営でWi-Fi環境などを構築する必要がない
省電力広域無線通信LPWAのSigfox(シグフォックス)を採用することで、自営で通信網を整備する必要がありません。

④防水仕様のため屋外での使用が可能
通信BOX及び センサは防水仕様のため設置場所を選びません。

⑤通信BOX及びセンサは電池駆動
給電は乾電池のみのため、配線が不要で、1年程度電池交換の必要がありません。


図1 OKIPPA Green(温度/温度)の外観デザイン

 


 図2 OKIPPA Green(日射/温度)の外観デザイン

 

⑥計測データはクラウドにて監視、アラーム機能により管理者に通知
計測データは、クラウドにて処理され、あらかじめ設定された計測値を超えた場合には、メール通知します(図3 管理画面例)。

 図3 管理画面例

 


3.利用シーン
①農業分野
ハウス内の温度や育苗パレット上などの温度管理を行う。

図4 (左)育苗温度管理 (右)ハウス内温度管理

 

屋外においては外気温やハウス内の温度・日射や水路の温度管理などを行う。
 
 図5 (左)ハウス内外温度管理 (右)外気温・水路温度管理

 

②施設管理分野
壁面緑化・屋上緑化の気温・日射や基材内の温度管理などを行う。


図6(左)壁面緑化外気温・基材温度管理 (右)屋上緑化外気温・基材温度管理

 

③建設分野
トンネルの坑内温度やコンクリート表面温度管理などを行う。


 図7(左)トンネル坑内温度管理 (右)コンクリート打設個所気温・コンクリート表面温度管理

 

4.今後の展開
本サービスの改良を重ね、作業従事者の勘や経験を「見える化」し、“手軽”に開始できる環境計測監視サービスの充実を図ります。
今後も西松建設では、LPWAとIoT技術を活用し、新たな社会貢献につながるサービスや技術開発を進めてまいります。