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2020年07月16日
コンクリート工事の業務支援システム「NCHyper」を開発 ~クラウドによるデータの一元管理、電子印活用により省力化を実現~

当社は、株式会社ハイパーエンジニアリング(社長:佐藤清)と共同で、コンクリート工事の施工管理業務支援システム「NCHyper」(エヌ・シー・ハイパー)を開発しました。
本システムは、コンクリートの配合情報、受入検査結果、圧縮強度試験結果などのデータをクラウド上で一元管理し、施工管理の各種書類(コンクリート工事全般の施工計画書、打設計画書・実施報告書、品質管理記録など)へデータを自動転記することで書類作成時間を短縮し、また、電子印の活用により、施主や工事監理者による確認作業を効率化し、現場管理業務の省力化を実現します。

■背景
コンクリート工事において、配合計画書、施工計画書、打設計画書、検査記録など、作成が必要な書類が多々あり、それらの書類に記入するデータの中には、重複したものが個々に存在しています。そのため、それらの書類を作成する際に、必要なデータを別の書類で確認し、その内容を転記するため、品質管理記録の整理、書類作成に非常に多くの時間を費やし、更に転記ミスのリスクが存在します。また、これらの書類には、施主や工事監理者による承認・捺印行為が必要なものがあり、そのための回覧に時間を要しています。

 

■システムの概要

 

本システムでは、クラウドを介して工事に関係するデータを一元化でき、入力されたデータが指定した書類に自動転記されます。工事計画の準備段階からデータを準備して一元管理することにより、施工計画に関する各種書類のデータを共有化できます。
生コンを現場で受け入れる際に行う品質検査(受入検査)では、従来、試験業者が行った試験結果を記録用紙で受け取り、その結果を一つずつ品質管理書類に転記していました。本システムの採用により試験業者が写真撮影用タブレット端末の電子黒板アプリ上にて入力するだけで、試験結果をデータとして一元管理でき、受入検査の記録写真と圧縮強度試験結果の入力値は、下記1)~3)の書類に自動転記されます。
1)コンクリート試験結果集計表
2)コンクリート試験検査結果報告書    
3)写真帳票
タブレット端末には、クラウド上の施工計画書類のデータから、当日打設するコンクリートの情報を反映させることができるとともに、コンクリートの種類の誤発注などの人為的ミスを未然に防止でき、試験結果についても施工計画データをもとに自動的に合否判断されます。
さらに、コンクリート打設計画書及び実施報告書など、施主や工事監理者の承認が必要な書類については、承認の過程であらかじめ定めた担当者だけが電子捺印できるシステムとなっており、担当者が情報登録・捺印後、次の上位確認者へ承認願いの通知メールが送信されます。本システムにより、これまで紙媒体で行っていた書類の受け渡し作業が大幅に簡略化されます。

■導入による効果
本システムによりデータ・書類の共有が可能となり、そのデータが必要書類(コンクリート工事施工計画書、コンクリート打設計画書・実施報告書、品質管理記録一覧表)に自動で転記されるため、書類への入出力作業が削減されました。さらに、紙媒体での受け渡し作業がなくなったことで書類の承認・捺印作業が円滑になりました。現場検証を行った結果、これまで250分かかっていた一連のコンクリート打設計画書作成から完了報告書作成までの作業が60分に短縮され、大幅な労働時間の削減が可能となりました。また、コンクリート打設当日の受入検査時に、これらの書類作成情報から配合情報や検査の実測許容値などについて、検査結果を入力するタブレット端末に情報を表示させることにより、コンクリートの誤発注防止や試験結果の合否判定が可能となります。

■今後の展開
2019年度に2現場での実証試験を終えており、2020年度は本システムの導入現場数を拡大していく予定です。今後は打設年月日や生コン工場などの条件から、コンクリート配合情報、フレッシュコンクリートの試験結果、打設実績(人員配置、打設進行状況)、圧縮強度試験結果などの入力項目を現場職員全員が閲覧できるシステムとして情報共有できることで、コンクリート工事における省力化、生産性向上に役立てていきたいと考えています。