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2012年10月24日
ハンマードリルで岩盤強度の測定

 西松建設(株)は、東京大学工学系研究科システム創成学専攻・福井研究室と共同で、現場で手軽に扱える岩盤強度測定器を開発しました。岩盤強度は、岩盤を掘削するための設計や、岩盤の風化・劣化判断などで調査が必要となるものです。
 本測定器は、DC バッテリーで動作するハンマードリル部と、測定データ(ドリルの消費電力や掘削速度)を記録する本体とから構成されています。ドリルに用いるドリルビットには、測定に適した形状のものを市販品より選ぶことができ、概ね10cm程度の深さまでの岩盤強度を測定することができます。測定は、最低一人でも可能で、その場合は測定場所に本体を背負い、ドリルは手提げケースに収納して移動します。1点のデータを採取するのは1分前後です。測定データは本体に挿入したSD メモリカードに記録します。本測定器はドリルが測定対象の内部に貫入しながらデータを得ているので、ハンマー反発度や超音波伝播速度から岩盤強度を測定する場合に問題となりがちな測定位置の表面凹凸や接触状態の影響が、本測定器では少ないことが特徴です。また、最低一人で操作可能であるなどコンパクトなシステムであり、電源や冷却水などのラインを測定に必要としないことから、人が立ち入れる場所であれば測定場所を選ばないことも特徴の一つと言えます。
 今後は、岩石のさく孔データを蓄積して測定精度を高めていきながら、コアドリルマシンの据付が困難な狭隘、急峻な場所での地盤調査や、測定環境の厳しいトンネル現場での岩盤評価に適用していく予定です。
 

・ 測定器の概要

ハンマードリル部寸法と重量

8kg、460×300×100mm

本体寸法と重量

15kg、500×500×200mm

・ 測定可能な岩盤強度

80MPa~500MPa 程度(現在検証できている範囲)

・ その他

本測定機による測定で、一測定あたりΦ8mm×L100mm程度の孔が一つ空きますので、そのような孔が空いてもよい物へ適用してください