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2016年02月29日
覆工コンクリート養生工法 「うるおい(給水タイプ)」 を現場適用 - 給水機能により湿潤性能を安定確保 -

当社と岩野物産(株)(社長:山田秋康)は共同で、トンネル覆工コンクリートの養生工法「うるおい」に給水機能を取り付けた「うるおい(給水タイプ)」を山梨県内で施工中のトンネル工事現場に適用し、高い湿潤養生性能を確認しました。

 

■ 背景
  覆工コンクリート養生工法「うるおい」は、型枠を取り外した後、覆工コンクリート面に3層構造の独自養生パネルを密着して設置し、覆工コンクリートを養生する技術です。使用する養生パネルは保温性に優れ、コンクリート表面からの水分逸散を防止することで湿潤性も高まるため、コンクリートの強度増進や中性化抵抗性の向上など品質の改善に役立ちます。
  本工法を開発して以来、20現場以上に適用してきましたが、安定した湿潤性能を養生開始直後から早期に確保できるようにするため、新たに給水装置を取り付けた「うるおい(給水タイプ)」を実用化し現場に適用しました。

■ 技術の概要
  うるおい(給水タイプ)は、一定温度に管理された養生水を、トンネル天端部(縦断方向)に配置した特殊ポリエチレン製の灌水ホースを通じて、覆工コンクリート面と養生パネルとの間に流下させ、覆工コンクリートに連続的に養生水を供給する構造になっています(図-1)。また、養生パネルの大きさや配置、接合方法等についても、給水タイプ用に改良しました。
  本技術による給水養生の性能をトンネル現場で確認した結果、覆工コンクリート表面において、養生開始直後から安定した高い湿潤性能を得られました(写真-1)。また、養生水の温度を常温20℃以上に調整して用いることで、表層コンクリートの急激な温度低下による強度発現の遅延や、コンクリートの内外温度差に起因した内部拘束ひび割れの発生低減などに有効です。
  この他、給水機能を付けたことで自重が大きくなった養生システムを各覆工スパンに移動し設置する作業を効率化するため、移動用台車も改良しました(写真-2)。従来は1/2スパンごとに移動していた台車を1度に1スパン分を移動できる構造に変更し、さらに自動昇降装置により養生システムの昇降作業を容易にしました。

■ 今後の展開
  今後は「うるおい(給水タイプ)」の現場への適用を重ねていき、さらに現場作業がしやすいように改良を進めていきたいと考えています。


図-1 うるおい(給水タイプ)を用いた養生イメージ

写真-1 うるおい(給水タイプ)の現場適用状況

写真-2 養生システム移動用台車(10.5mスパン用、自動昇降機能付き)