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2012年11月16日
面的除染作業を支援する「空間線量率マッピングシステム」を開発・実用化

 西松建設(株)は、茨城工業高等専門学校およびデジメイト(株)と共同で、「空間線量率マッピングシステム」を開発し、除染作業現場において実用化しました。
 これは、面的除染作業に欠かせない空間線量率の計測を精度よく、また簡便・効率的に行うために、高精度測位(RTK-GNSS)によるナビ機能と空間線量率分布(ある測点の高さ方向3ヶ所:地上1cm,0.5m,1.0m)を同時に計測・自動記録ができる機能を有した計測システムです。
 従来の面的除染作業における空間線量率分布の計測方法は、広範に及ぶ作業エリアに対して、まずは測量により多数の測点位置のマーキングを行い、その後、放射線測定器を持った計測者と測定値の記録者が測点上に移動して高さ方向に1点ずつ計測を行うため、多くの時間と労力が必要でした。
 今回開発した「空間線量率マッピングシステム」は、測点位置の事前測量を行うことなく計測者1人で、腕に装着したタブレットPC(タッチパネル)上のナビ画面を見ながら短時間に効率よく測点まで正確に移動し、ナビ画面上の「記録」ボタンを押すだけで同じ測点で計測高さが異なる複数の空間線量率の値を同時に計測することができるシステムです。これにより、例えば、除染対象エリア1.6haの空間線量率分布(例:200測点×高さ3ヶ所)の計測に、従来の計測方法では測量を含め約2日半(計18人・日)を要しましたが、本開発システムでは移動局1セットを使って2時間半程度(別途、基準局の設置時間に30分程度必要)と、従来手法に比べ約1/6に計測時間を短縮することができ、開発システムの簡便性・効率性の高さを確認・実証することができました。