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2013年12月26日
フレコンバッグ用破袋機の開発

 西松建設は、近畿工業様と共同で、除染作業で回収された土壌等を収納したフレコンバックを、連続的・安全な大量破袋処理を可能としたフレコンバッグ用破袋機「TERRA SHREDDER:テラシュレッダ」を開発しました。
 現在、福島県内で除染作業が本格的に進められています。この除染作業で取り除いた土や放射性物質で汚染された廃棄物は最大2800万m3(環境省推定)と見込まれており、仮置き場で保管されています。今後、これら膨大な量の除染除去物は中間貯蔵施設が順次受入れて、分別のうえ管理・保管する計画となっています。
 一般的な破袋装置の場合、1袋のフレコンバックを破袋するのに、作業員2~3名、1時間当たりの処理能力6~12m3(フレコンバック6~12袋に相当)程度となるため、その能力を超えて施設が大量に受入れることが困難となります。すなわち、中間貯蔵施設ではフレコンバックの破袋処理作業が作業工程の遅れを生じる最もクリティカルな要因となります。また、放射能濃度が基準値を超えるものを取扱うこと、また、大量のフレコンバックを長時間連続的に破袋する必要があるため、作業員の被ばくを低減させる対策が必要と考えられます。
 そこで当社は、近畿工業様と共同で、フレコンバッグ投入作業に作業員を配置しない構造とし、1時間当たりの処理能力240~300m3(フレコンバック240~300袋に相当)を有するフレコンバッグ用破袋装置を開発しました。


■技術の概要
 本破袋機は、除染作業で回収した土壌等が収納されたフレコンバッグを、そのまま投入して破袋する装置です。従来のダブルロールクラッシャー破袋部の形状と配置を改良することで、フレコンバッグを高速で連続して大量に破袋することを可能とし、1時間当たりの処理能力240~300m3(フレコンバック4~5袋/毎分)を達成しました。本装置の破袋部には、近畿工業様が開発した新しい破袋構造(特許出願中)を採用しました。これにより、破袋されたフレコンバッグがロールに巻き付かず、また、シンプルな構造はメンテナンスを容易なものとしています。
 本破袋機は、中間貯蔵施設における分別作業の前処理設備に位置づけるものですが、破袋後の回収分離作業に対しても、近畿工業様で培われたふるい分け技術を組み合せることで、施設全体として効率的に分別・搬出が行えるシステムが構築可能です。

※)「TERRA SHREDDER:テラシュレッダ」は近畿工業様の商標(出願中)です