WORK STYLE DISCUSSION

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西松建設は2015年より、ワークライフバランスの実現に向けた両立支援制度をはじめとする諸制度を整備してきました。

女性の活躍推進、多様な働き方を推進するフレックスタイム・時間単位有給休暇等の導入、長時間労働の改善など、西松建設の働き方について現社員の満足度はどうなのか、率直に語り合ってもらいました。

関東建築支社現場工務
革新センター
M.S 建築施工職
入社1年目から再開発事業の建築現場で躯体工事からアフターメンテナンスまで現場管理を担当。4年目より第1子の産休育休を取得し、第2子の育休明けまで3年間休職。8年目から現場に復帰し、建築施工職として現場支援業務に従事。
関東建築支社
経理課
S.S 事務職
中国から留学生として来日。文系ながら、西松建設がダイバーシティに力を入れている点に興味を持ち入社。1〜3年目は関東土木支社に配属され、工事現場で事務サポートを担う現場事務に従事。4年目からは関東建築支社の経理課に異動し、現職。
関東土木支社
虎ノ門出張所 係長
M.F 土木職
入社以来、土木施工の現場担当として、トンネル工事、高速道路の橋梁下部工工事、給水所・ポンプ棟築造工事などに従事。入社11年目に男性現場職では社内初となる3か月間の育児休暇を取得。復帰後は神奈川県内シールド工事を経て、現職(係長)。

※所属はインタビュー当時のものです

男女ともに広がる「両立支援」の活用

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S.S

最近は西松建設も事務系総合職をはじめ、技術系の分野でも女性社員の比率が年々高まっていますね。

M.S

そうですね。ただ、私の先輩世代の女性は、せっかく入社しても結婚か出産を機に退職する方がほとんどで、2015年に私が現場職で産休育休を取得した社内第1号でした。

S.S

事務系での取得実績は多いですが、女性の現場職ではM.Sさんが先陣を切ってくれたということですね。

M.S

そうですね。私の場合、入社した時から結婚しても出産しても働き続けようと考えていました。前例がない分、会社に「こうして欲しい」「こうしたい」というのが言いやすく、会社側の理解も得られやすかったのは良かったです。

S.S

妊娠中に現場で働くのはやはり大変でしたか?

M.S

第1子の産休前までは、現場のアフターメンテナンスを担当していました。竣工後なので、体への負担は軽かったですね。ただ、個人差もあるでしょうが、私はつわりが重く、働きながら第2子の妊娠は考えづらかったんです。ですから、第1子の育休中に第2子を産むことに決め、トータル3年間の産休育休を取得しました。妊娠中の体への負担を考えると、まとめて取得してしまうのが一番良い選択肢だと思ったので。

S.S

今は仕事と子育てを両立中なんですね。

M.S

ええ。せっかくの制度ですから、後輩の女性社員のためにも上手に利用していきたいですよね。

S.S

私は関東土木支社でM.Fさんとご一緒していましたが、2018年当時、男性の育休取得というのもまだ珍しかったですよね。

M.F

そうですね。現場担当では私が初めてで、社内でも2人目だったと聞いています。私の場合、妻が2人目を出産する際、3か月間、育休を取得しました。夫婦ともに頼れる実家が遠く、私が手伝うしか選択肢がなかったので。

M.S

制度としてはあっても、男性が育休を取ると言った時の上司や会社の反応はどうでしたか?

M.F

所長にまず相談したのですが、ふたつ返事で了承いただいて、「会社行って相談してこい」と機会をもらいました。さらに会社からは「3か月でいいのか?半年でも1年でもいいんだぞ」とありがたい言葉をもらいました。

M.S

へえ。でも、現場を持っていたのに大変でしたね。

M.F

たまたま担当業務がひと段落するタイミングだったのも幸いでした。

S.S

M.Fさんは、もともと育児に参加するイクメンだったんですか?

M.F

いやいや、それまでは家事・育児は妻に任せきりだったんですよ。でも、3か月間は仕事のことは忘れて、家事と育児に精を出しました。

M.S

それで、子育て経験はどうでしたか?

M.F

日ごろの妻の苦労を身に染みて感じることができましたよ。復職後も休日はできるかぎり家事を手伝うよう心掛けています。そういう意識は大きく変わりましたね。

S.S

その後、男性現場職で育休を取る人も増えているんですよね。

M.F

社内報で紹介されたりしましたしね。いい前例になれたかなと思います。

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さまざまな働き方の広がり

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M.F

技術系の私のような現場担当の場合はやはり、在宅勤務は難しいのですが、オフィスワークの部署にはフレックスや在宅勤務が広がっていますね。

M.S

私は2019年から試行された在宅勤務制度を週1で利用していました。新型コロナウイルス流行後の2020年4月からは、子どもの幼稚園や保育園が休園になり在宅を余儀なくされた形ですが、試行からスムーズに移行できていますよ。

S.S

私も新型コロナウイルスの影響で特別に在宅勤務中心となりました。

M.S

私が現在所属している現場工務革新センターは、現場の長時間労働改善を目的として設立された支援業務を行う部門です。特に私は施工計画書の作成業務がメインのため、基本的に在宅勤務が可能ですね。

S.S

私も担当業務は経理ですが、社内システムを使えばペーパーレスでほとんどの業務が完結できるようになっているため、在宅でも業務が出来ました。

M.F

現場も経費精算の申請などがオンラインで済むのですごく楽ですよ。でもM.Sさんは家にお子さんがいたら大変じゃないですか?

M.S

いえ、私も仕事と育児の両立はできていますね。子どもがケガをした、熱が出たなどで保育園から呼び出されてもすぐ対応できて、子どもの病気を理由に欠勤する必要もありません。突発的なお休みで上司や同僚、お客様に迷惑をかけてしまうような頻度が格段に減らせるのは大きなメリットですよ。

S.S

私は業務時間を30分前倒ししたフレックスで、8時から17時までの勤務にしていますが、M.Sさんはどう調整しているんですか?

M.S

基本の就業時間を守りつつ、例えば、子ども達のお迎えで30分中抜けする場合は別の時間帯に30分カバーしています。私の場合は朝早く起きて仕事をすることが多いですね。それに往復2時間かかっていた通勤時間がなくなったため、時短勤務からフルタイム勤務に戻しました。

正直、子育て期間に産休育休・時短を利用することで、同期と比べて昇級が遅れることも気になっていたので、そういう点でも在宅勤務・フレックスの制度は嬉しいです。仕事を中心に考えるとプライベートを諦めることが多いですが、今のように在宅勤務とフレックスを活用したら、子どもの平日の習い事など、好きなことをさせてあげられるなと思いますね。

S.S

フレックス勤務は働く時間を効率的に調整できるのがいいですよね。私は仕事とプライベートをうまく切り替え、メリハリがついた結果、増えたのが自己研鑽などの自分時間です。経理の専門知識の勉強にも取り組んでいます。

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ますます働きやすく!休みやすく!

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M.F

現場でも最近は、長時間労働改善のための施策がいろいろ行われています。ICTを活用して、社員間はもちろん職人さんともチャットで現場の情報共有ができます。また、施工写真の整理業務はアウトソーシングが進み、デスクワークなどの負担もかなり軽減されました。

M.S

私たち現場工務革新センターも、現場支援のために頑張っていますよ。今、オフィスワークの仕事は土日祝を当たり前に休める環境ですが、現場職のM.Fさんもお休みは取りやすくなっていますか?

M.F

所長は「休める時に休め」とよく声がけをしてくれますね。もちろん、現場の状況次第では残業や休日出勤もあります。でも、休日に出たら平日休むようにしていますし、現場の社員の間でも「休むことも仕事のうち」という意識は高まっていると感じます。私は入社13年目ですが、変化は肌で感じますよ。

M.S

そういう意識の変化には、私もとても期待しています。私のようにずっと現場での業務に携わりたい女性社員は多いと思うんです。もっと現場が働きやすくなり、産休育休後も復帰して活躍できる制度が増えてくれたらいいなと思います。

S.S

私は留学生として来日して入社した外国籍の社員です。文系で建設業界を選ぶ留学生は多くありませんが、私は西松建設と出会えてすごく良かったです。有給休暇を使って長い休みを取り、故郷に帰国することもできますし、ダイバーシティの取り組みも進んでいるため、日本人と分け隔てなく活躍できます。もっと多様な人材に注目してもらえると嬉しいですね。

M.F

男性も女性も外国籍の人も、子育てや介護でワークライフバランスの調整が必要な人も、「楽しく働ける職場」にしたいですね。もちろん仕事は厳しく努力も必要ですが、バランスも大事。私は育休を取得した時、互いの立場や状況を理解するためにも職場のコミュニケーションはとても重要だと思いました。自分の経験をもっと発信することで、働きやすい環境づくりに貢献したいと思います。

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