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CO2排出量削減計画『ZERO30ロードマップ2023』を策定

お知らせ2023年06月09日

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 当社は、この度、2030年を年限とするCO2排出量削減計画を更新し、『ZERO30ロードマップ2023』を策定しましたのでお知らせいたします。

 当社は、「脱炭素」を重要な経営課題として捉え、これまで2030年を年限とした国内建設事業を対象としたスコープ11、2の削減計画「ZERO30ロードマップ2021」を2021年4月に策定し、活動を推進してまいりました。この度、「ZERO30ロードマップ2021」の対象範囲を当社グループ全般に拡げ、各CO2削減施策の強化を図るとともに、スコープ3(カテゴリー11『竣工引渡し建物の運用段階におけるエネルギー使用に伴うCO2排出量』)の削減目標を新たに加えました。

 新ロードマップでは、スコープ1+2が▲54.8%(2020年度比)、スコープ3(カテゴリー11)が▲27%(2020年度比)となり、事実上の国際基準であるSBTi※2の『1.5℃認定』取得を視野に入れた内容となっております。

 削減計画のうち、スコープ1,2は「省エネ(軽油燃焼促進剤、西松トンネル・エネルギー・マネジメントシステム※3CO2削減に資する軽油代替燃料 等)の推進」と「再エネ電力の導入」が主要な施策となり、スコープ3(カテゴリー11)は、設計・施工物件において「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)」を推進・拡大する計画です。

 また当社は、CO2排出量削減活動に加えて、脱炭素社会の形成に貢献すべく、再生可能エネルギー事業による発電(創エネ)を順次行っております。スコープ1+2の残余排出量を上回るグリーンエネルギーを社会に提供する計画となっており、2030年までの早い時期に、『残余排出量-創エネによる削減効果』がZERO(0)になることを目指し計画を推進してまいります。

 今後も、事業活動を通して脱炭素社会形成に貢献し、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、さらなる企業価値の向上を目指しステークホルダーの皆様のご期待に応えていく所存です。

ZERO30ロードマップ2023の概要>
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ZERO30ロードマップ2023の取組み内容
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※クリックで表が拡大します。


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※1 スコープ:
国際イニシアティブであるGHGプロトコルが示す温室効果ガスの考え方。排出方法、排出主体によって、「スコープ1(直接排出量)」「スコープ2(間接排出量)」「スコープ3(その他の排出量)」の3つに区分される。事業活動に関するCO2の場合、「スコープ1」は主に事業者における燃料の使用(燃焼)による直接的CO2排出、「スコープ2」は事業者による電力や熱の使用に伴う間接的なCO2排出、「スコープ3」はスコープ1,2以外の事業の上下流に関連する活動におけるCO2排出を指す。

※2 SBTi (Science Based Targets initiative):
パリ協定の目標達成に向け、企業に対して科学的根拠に基づいた温室効果ガスの排出量削減目標を設定することを推進している国際的なイニシアティブ。1.5℃目標は、10年間で基準年比42.5%以上の削減水準が求められる。

※3 西松トンネル・エネルギー・マネジメントシステム(N-TEMS)
山岳トンネル工事において使用するコントラファンと集塵機の電力使用をデマンドコントロールして電力消費の削減を図るシステム。使用電力量をリアルタイムで把握し、坑内環境を最適に保ちながら稼動する機械・設備の運転状況を自動制御して使用電力量を削減する。換気設備にかかる消費電力を40%程度削減できる。



『ZERO30ロードマップ2023』https://www.nishimatsu.co.jp/esg/environment/pdf/zero30roadmap2023_detail.pdf