建築技術
基礎構造

HSSパイルキャップ工法

既製コンクリート杭用パイルキャップのせん断設計に関する工法

概要
HSS(High Shear Strength)パイルキャップ工法は、併用接合工法※1に対応する既製コンクリート杭用パイルキャップのせん断設計に関する技術です。本工法は、コンクリートのせん断抵抗力に加えて、従来の設計では考慮できなかったパイルキャップ内に配置された鉄筋の抵抗力や、軸力による摩擦抵抗を組み合わせることで、パイルキャップの大きさを変えることなく、従来よりも大きなせん断耐力を確保することができます。
また、本工法では、パイルキャップの平面寸法を杭径の2~2.5倍の間で自由に設定することが可能なので、せん断力の大きさとせん断耐力のバランスを見ながら、パイルキャップの平面寸法を合理的に設定することもできます。
 ※1「杭頭定着筋を使う接合工法」と「杭をパイルキャップに埋込む接合工法」を併用した接合工法

特長
■合理的なパイルキャップの設計が可能です。
■従来よりもパイルキャップの安全性が向上します。
■せん断力に対する抵抗機構が明確な信頼性の高い工法です。