建築技術
上部構造

RCS工法

柱鉄筋コンクリート(RC)梁鉄骨(S)工法

概要
RCS工法は、 柱を鉄筋コンクリート造、梁を鉄骨造とした構造形式を有し、柱梁接合部部分は応力伝達を考慮した、「せん断補強筋形式」、「ふさぎ板形式」という2種類の柱梁接合部ディテールを採用できる工法です。

階高が高く大スパン架構の建築物では、一般的に鉄骨造を採用します。鉄骨造では、溶接施工、耐火被覆、柱脚処理等のコストアップ要因となる作業が伴うため、作業の省力化が求められています。柱RC梁S構造は、剛性が高く軸力に強い鉄筋コンクリート造柱と大スパン架構に対応できる鉄骨造梁を組み合わせた合理的な混合構造です。


開発したRCS工法は、柱梁接合部のディテール2種類の併用を可能としており、意匠的な面から、せん断補強筋形式のように柱梁接合部をコンクリート表面とすることも可能としています。

また、コンクリート強度は 60N/mm2 まで使用可能とすることで、大規模建物への適用も十分に採用可能となっています。