建築技術
耐火構造

CFT柱耐火被覆低減技術

CFT造柱の半湿式耐火被覆材の厚さを低減する工法

概要
CFT(Concrete Filled Steel Tube)造柱は、鋼管状の鉄骨柱の中にコンクリートを充填した構造で、耐震性能と剛性に優れています。また、火災時の熱に弱い鉄骨と比較して、鋼管柱内に充填されるコンクリートの熱容量が大きいことで、鋼管の温度上昇を抑える為、優れた耐火性能を有していると言われています。しかし、CFT造柱は建築基準法の中では鉄骨造の一部とみなされており、3時間耐火で65㎜、2時間耐火で45㎜、1時間耐火で25㎜の耐火被覆厚を要求されています。

本技術は、耐火被覆の厚さを従来の半分以下(3時間耐火:30㎜、2時間耐火:20㎜、1時間耐火:10㎜)にできることを耐火試験により検証し、耐火被覆工事に係る、資材・工期を半分以下にすることが可能となりました。また、耐火被覆厚さが薄くなることで柱断面をコンパクト化し、有効床面積を増大することができます。