建築技術
ICT技術

コンクリート打設数量予測システム

ICTを活用したコンクリート施工管理技術

概要
コンクリート打設の終盤には、コンクリートの数量調整を行います。若手の現場技術者が主にこの業務を担当します。現場の打設状況、生コン車の出荷および荷卸し状況を考慮して、最終的に必要な調整数量を生コン工場に注文します。しかし、現場管理に追われている慌ただしい中で、刻一刻と変化する現場状況を把握しながらの計算となるため、調整数量の計算精度は高くありません。生コン工場から現場までが遠く、注文したコンクリートが足りなかった場合には、新たに注文してコンクリートが現場に届くまで長時間待つことになり、作業終了時刻が遅くなります。住宅密集地など作業時間に制限がある現場では、余ることを覚悟で多めに発注するのが常となっています。過度にコンクリートが余った場合には、余分なコンクリートの費用だけでなく、その余ったコンクリートの処分費を請求されるため、コンクリートの調整数量の計算には、高い精度が要求されます。


本技術は、現場技術者の業務負担軽減のために、この調整数量を容易かつ正確に計算できるシステムです。