土木技術
シールドトンネル

分岐シールド工法

本線シールド内から地中分岐でT字に交差する2 本のトンネルを築造

概要
分岐シールド工法は、本線シールドとその内部から横方向に発進する分岐シールドにより、T 字に交差する2 本のトンネルを、同時に築造するシールド工法です。

分岐位置までの本線シールドは、前胴・中胴・後胴で構成され、分岐シールドを中胴部に内蔵します。中胴部は二重スキンプレート構造とし、内側スキンプレートは分岐シールドの発進口を有し、外側スキンプレートがそれを覆っています。分岐位置に到達後、前胴部と外側スキンプレートのみを前進させ、分岐シールドの発進口を地山内に現します。分岐シールド機が初期掘進完了後、本線側も掘進を再開し、本線と分岐が同時施工を行います。

特長
■本線シールド内から直接分岐シールドを発進させるため、中間立坑の設置が不要であり、分岐位置の設定には、地上条件や管路上部の埋設物の存在に影響を受けません。
■開口部に地盤改良が不要なことから、工期の短縮、工事費の低減が図れます。