愛川技術研究所 省エネ技術実証スペース

省エネ技術向上を目的とした改修事業

愛川技術研究所 省エネ実証プロジェクト

自社施設である”愛川技術研究所”において省エネ技術を実証・実験するための空間として改修事業を行いました。
ここでは「人」「建物」「設備」「自然環境」を多角的な視点から捉え、有機的な連携をすることで、より省エネで快適な空間を目指して技術の研鑽をしています。

愛川技術研究所の実証空間をバーチャル世界で体感いただけます。

空間計画×空調計画

ワーキングベース×ペリフリー空調

ワーキングベース×ペリフリー空調

ワーキングベースでは働き方や働くための空間と空調計画を組み合わせることで省エネ化を図っています。
普段の作業や執務を行うスペースをインテリアに集中して計画し、打合せ用のスペースや休憩スペース、スタンド作業などの一時的に利用するスペースをペリメーターに計画しています。
人の滞在時間に応じて空調計画に強弱をつけることで多様な温度域を創出するとともに省エネに貢献する計画となっています。

フォーカスルーム×放射空調

フォーカスルーム×放射空調

フォーカスルームでは「集中する」という行為と空調計画を組み合わせています。
座席を教室のように配置し、執務者がそれぞれ好みの席を利用できるように配慮しています。そこに放射空調を導入することで空間内に気流ムラが発生しにくい一様な温度域の空調とするとともに、静穏性が高く集中に適した空間となっています。
「青」と「黄」の個室ブースはさらに気分を高めたり、作業に没頭したりする補助をしてくれます。
同時に壁や天井に敷設された放射パネルによって放射面を増やし、より効率的に空調が行えるような配慮もしています。

カフェテリア×床吹出空調

カフェテリア×床吹出空調

カフェテリアは「憩う」「安らぐ」という行為と空調計画を組み合わせています。
執務空間に比べ、滞在時間の短いカフェテリアでは如何に素早く快適な温度になるかが一つのキーポイントとなります。
そこで負荷の大きいペリメーターは床を一段下げ、大きな制気口をソファ下に配置することで負荷のバランスに応じた風量配分となるように計画されています。
同時に居住域を率先して空調することで空間内での空調の無駄を小さくし省エネを推進しています。

インナーテラス×非空調

インナーテラス×非空調

インナーテラスは「空調を利用せずとも快適な空間へ」というコンセプトをもとに計画しています。
オフィス内で一息つける場所として屋外的なデザインのインナーテラスとすることで、建物内でありながらより自然や外部を身近に感じられるような場所となっています。
また、背後に計画した環境制御スクリーンは「熱」「光」「風」の層をもつデザインとしており、西松建設の省エネを象徴するようなデザインとなっています。

その他の環境要素技術

愛川技術研究所省エネ改修実証プロジェクトでは上記の技術の他にも様々な要素技術を導入しております。
採光と遮熱を両立させるブラインド、シチュエーションに応じた開閉が可能な開口部の計画、利用者の知的生産性の向上のための調光・調色型照明などを導入し、今後様々な検証を行っていきます。

実績紹介