建築技術
耐火構造

高強度コンクリート柱の爆裂防止技術

高温化でのコンクリートの爆裂を防止し、高強度コンクリートの耐火性能を向上させる技術

概要
一般にコンクリートは耐火材料として認められており、火災等の加熱に強い材料です。しかし、設計基準強度80N/mm2以上の高強度コンクリートは、組織が非常に緻密である為に、火災時にコンクリート内部で発生する水蒸気等の抜け道がなくなり、内部爆裂を起こしかぶりコンクリートが剥落することが知られています。

本技術は、設計基準強度80N/mm2以上の高強度コンクリートにおける爆裂防止対策として、融点が低い合成有機系繊維(ポリプロピレン繊維、以下PP繊維と略)をコンクリートに混入することで、高温化でのコンクリートの爆裂を防止し、高強度コンクリートの耐火性能を向上させる技術です。