土木技術
シールドトンネル

3C先行覆工地中拡幅工法

切削セグメントを用いた安全性の高い、長期耐久性を有する地中拡幅工法

概要
近年、道路トンネルをシールド工法で計画されることが多くなってきており、用地条件の厳しい大都市では種々の制約から、道路トンネル分岐合流部を地下に非開削で施工する場合があります。また、都市計画範囲の制約などの理由から、断面をより縮小することが求められる場合もあります。

西松建設は、このニーズに応えるため、非開削の分合流部施工技術として、地中拡幅部の横断方向に小口径シールドを偶数配列し、1本おきに配置した先行シールド間を後行シールドで縦断方向にラップ施工して、隣接する数珠状の小口径シールド間を重複連結することで、ひとつの大きな円環状の大断面外殻先行覆工を構築する技術「3C先行覆工地中拡幅工法(Cut and Connect in a Circle)」を開発しました。

特長
■外殻先行覆工は外圧に強い力学的に有利な円形です。
■地山を露出することなく外殻先行覆工を施工するので、高水圧で自立性の低い地盤でも安全に施工できます。
■ブロック限定凍結工法により、限定された範囲の凍土を集中管理することで出水リスクを最小化し、『絶対に出水させない、地上に影響を与えない、安全、安心、確実な施工』を実現します。
■内部掘削は、外圧に強い堅固な円形の外殻先行覆工を構築した後に行うので、高水圧下でも安全に施工できます。