土木技術
環境

スラグリート

高炉スラグ微粉末を高含有した環境に優しい低炭素型コンクリート

概要
鉄鋼副産物の高炉スラグ微粉末を混和材として積極的に利用し、結合材中のポルトランドセメントの質量割合を30%~10%まで低減した低炭素型コンクリートです(JIS R 5211:「高炉セメント」のC種上限70%以上の配合)。

高炉スラグ微粉末を高含有した配合に適した専用混和剤を使用しており、コンクリートのフレッシュ性状は適度な流動性と所要の経時保持性を兼ね備え、強度や耐久性は普通コンクリートと同等です。またコンクリート製造時の二酸化炭素排出量は、一般的な普通コンクリート(W/C=55%)と比較して最大約80%削減できます。さらに、セメント使用量の大幅な削減により、セメントの水和反応で生じるコンクリート温度の上昇を抑制し、マスコンクリート構造物における温度ひび割れの発生リスクを低減できます。

特長
■セメント使用量が少なく、製造時のCO2排出量が少ない低炭素型コンクリート
■フレッシュ性状や硬化体の品質は普通コンクリートと同等
■セメントの水和発熱量が小さく、マスコンクリート構造物の温度ひび割れ対策に有効
■建設材料技術性能証明(GBRC 材料証明 第20-01号)を取得 [2020年5月28日]