プロジェクトストーリー 03 開発事業 PROJECT STORY

プロジェクトの概要 OUTLINE
伊勢湾岸自動車道、名古屋港、中部国際空港へアクセスしやすく、陸・海・空の交通が充実している愛知県東海市。日本有数の鋼鉄基地を擁し、多くの製造業の工場があり、また近年は住宅地としても注目を集めています。
このような利便性を活かし、さらに広域交流拠点として活力溢れる街へと発展していくために、同市の入口となる東海太田川駅西の土地区画整理事業が進められてきました。
約34.4haという広大な敷地の中に、産業物流地区、広域交流地区、学術文化地区、高次都市機能地区、住宅地区といった5つのエリアの開発が計画されている当地区において、西松建設では現在、都市の基盤整備となる土地区画整理事業に携わっています。

西日本支社
東海太田川土木出張所のメンバー
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所長 Y.M 土木職・土木設計職
- 入社31年目。これまで数多くの造成工事を担当。令和3年より本プロジェクトの現場代理人として従事。若手職員に「土工事が好き」になってもらえるよう日々OJTを積極的に行っている。
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T.Y 土木職・土木設計職
- 入社3年目。入社後、静岡県の造成現場で橋梁工事を担当。二つ目の現場となる本プロジェクトでは土工事の担当として従事。
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M.I 土木職・土木設計職
- 入社1年目。本プロジェクトにて道路築造工事を担当。すべてが未経験のなか、一人前の技術者になれるよう日々奮闘中。
アセットバリューアッド事業本部
開発第二部 開発三課のメンバー
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課長 T.N 営業職
- 入社32年目。入社4年目より、市街地再開発事業の事務局に常駐し、地権者の身近で事業の推進に取り組む。当地区においても地権者に寄り添いながら、プロジェクトの現地責任者を担っている。
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H.M 開発職
- 入社3年目。入社後、面開発を主に担当する部署に配属。本プロジェクトでは、保留地処分やまちづくり、本社でのバックオフィス業務を担当。
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K.E 開発職
- 入社1年目。入社以来、再開発事業や区画整理事業に携わり、関係者との調整や現場実務を通して、実践的な経験を積んでいる。
※所属はインタビュー当時のものです
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T.Y
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東海太田川駅は名古屋駅からも電車で約20分ということもあり、人が住む街として高いポテンシャルを持っているエリアです。この再開発で、商業施設や住宅、大学まで、さまざまな機能がこの場所に集まることによって、より活発な、人と人、人と街の交流が生まれるのではないかと期待しています。
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Y.M
所長 -
今、この街というのは昼と夜の人口が全く違うんですよね。皆、名古屋の方に働きに出てしまっているので、昼はあまり人がいない。反対に夜は駅前のお店などに大勢の人がいて、「え、こんなに人がいたの!?」とびっくりするくらいです。このエリアが開発されることによって、昼の賑わいもつくれると嬉しいですね。
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T.N
課長 -
先ほどの話にもあったように、このエリアには住宅だけでなく、さまざまな施設の建設が予定されています。その中でも大型物流倉庫を西松建設が請け負うことが決まっているのですが、こうした施設ができることで地元に雇用環境が生まれるので、昼の賑わいも醸成されていくのではないでしょうか。また、新たにインターチェンジも併設される計画となっていることから、物流倉庫へのアクセスだけに限らず、外部からの人の流入も格段に増えると思います。
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K.E
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区画整理事業を通して、街にどのように経済効果をもたらしていくのかといったまちづくり全体の方針について、協議会の方々と一緒に話し合いながら計画を練ってきました。この地域に暮らす人が何を望んでいるのかを知り、その理想を実現できる開発のお手伝いをしていけるといいなと思ってます。


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M.I
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この現場での業務は、造成工事と下水道工事と道路築造工事という三つの仕事に分かれているのですが、その中で私は道路築造工事を担当しています。まだ入社して1年経っていないのでわからないことも多いですが、先輩方や協力会社の方に自分から積極的に質問して、少しでも早く成長できるよう仕事をしています。
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T.Y
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私の担当は造成工事です。図面を元に職人さんたちに作業を依頼して、施工後にズレがないかといったことをチェックするのが主な役割です。また、進捗に合わせた資材の発注業務なども行っています。
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Y.M
所長 -
造成工事およびライフラインの構築という非常に重要な仕事を西松建設に任せていただいている中で、現場の責任者という立場に立たせてもらっています。今回の工事エリアは広大ですが、1日に1回以上は各現場を回って、改善事項があれば指摘するなど、若いスタッフに自分の経験をしっかりと伝えていけるよう意識しています。
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T.N
課長 -
開発チームの中では、私だけが現地に常駐している形です。現地で地権者の方々と直接協議を行うほか、行政や関係者との打ち合わせなども行い、この事業が、予定通りに滞りなく進められるよう調整していく役割を担っています。
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H.M
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私は東京の本社から本事業に携わってます。主な業務は本地区でのまちづくりや、本社側でのバックオフィス業務、保留地処分です。本事業では保留地というものを設定し、それを売却することで事業にかかる費用を捻出しています。その保留地を処分する際の進出事業者の募集や条件交渉などを行っており、事業を成立させるため募集時期や土地代などいろいろと検討しながら進めています。
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K.E
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私はH.Mさんと共に、業務代行者として働いています。主な仕事としては、ここに進出される事業者と協議を重ね、より良いまちづくりを目指して仕事を行っています。また、書類の法務チェックといった事務的な作業も私たちの役割の一部です。入社して1年ですが、さまざまな業務を経験することで、日々勉強しながら仕事を行っています。


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M.I
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入社する前は、職人さんたちは怖いのではないかと心配していたのですが、実際に話してみると皆さんとても優しい人たちばかりでした。「この機械って、どうなっているんですか」といったような漠然とした質問にも、一つずつ丁寧に答えてくれて。そうした中で、より良い関係を築けるように、お子さんの話を聞いてみたり、仕事以外の会話も積極的にするよう心掛けています。もちろん、お邪魔にならない程度にですけど。
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T.Y
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私は3年目なんですけど、M.Iさんと違って人見知りなので、実は職人さんたちに話しかけるのが苦手で。ただ、それでは仕事が円滑に進められないので、最近は責任感を持って、自分も積極的に会話できるよう意識しています。
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K.E
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入社1年目なので、わからないことが多いのが正直なところです。特に、このプロジェクトはさまざまな関係者が存在するので、その方々の関係性を理解するのに最初は苦労しました。ただ、この現場にはアセットバリューアッド事業本部のやさしい先輩が二人もいらっしゃるので、甘えるところは甘えつつ、早く一人前になれるように、先輩の姿を見ながら学んでいきたいと思っています。
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H.M
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K.Eさんが言ったように、関係者が多いというのはその通りで。関係者の立場に応じてコミュニケーションの方法を変える必要があるというのを最近は強く意識しています。やはり、それぞれの方の立場によって何を大事にするかが全く異なるので、その違いをしっかりと理解して、話し方の角度を調整していくことで、プロジェクトを円滑に進めていけるようになってきたと感じています。
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T.N
課長 -
実はH.Mもまだ3年目ですが、僕らが3年目の時とは比べ物にならないくらいしっかりしているので、本当に頼もしいですね。
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H.M
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本事業はコンペで獲得した事業ですが、地権者の方々に寄り添う西松建設の提案姿勢が評価されたポイントだったのではないかと感じています。
土地区画整理事業のコンペでは、提案段階で保留地を取得するデベロッパーと共同して参画することが多いのですが、私たちは保留地取得者を限定せず、地権者の皆様の要望を聞き、それに合わせた形で保留地を処分していくという提案を行いました。これにより、地権者の方々と共に事業を進めていく当社のスタンスが伝わったのではないでしょうか。
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T.N
課長 -
あとはやはり、これまでも多くの区画整理事業を手掛けてきたという実績も大きいのではないでしょうか。建設事業だけでなく、開発事業の方でもいろいろなノウハウを持っているというのは、西松建設の強みの一つだと思います。また、当地区では工期の短縮などに伴い、現実的な費用の低減を図るなどのメリットを提案できたことも、私たちにまかせてもらえた大きな要因だと感じています。
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Y.M
所長 -
実際の造成工事という点で言えば、この現場に限らず西松建設の現場力というものへの信頼というのはあると思います。かつては、西松建設の現場というのは外注に出さずに、すべてを自社の職員で行うというやり方をしていました。それによって、現場にいる人間は1から10まですべての仕事を覚えていったわけです。そうしたやり方によって身に付けていったノウハウというのが信頼される大きな要因だとは思います。
ただ、時代も変わって、今はなんでもかんでも泥臭くやれば良いというわけではなくなっています。ですから、西松の精神というものは受け継ぎつつ、DXの推進などによって効率化できる部分も増やしていかなければいけないですね。
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T.Y
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西松建設らしさを学ぶという点では、現場で月に一度行っている食事会が役立っています。参加は自由ですが、それを楽しみにして出席する人は多いですよ。


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K.E
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この現場で、先輩方の姿を見ながら、仕事の進め方を学んでいく中で、この経験を生かして、次は自分が中心になるような気持ちで、新しい区画整理事業や再開発事業の仕事に挑戦してみたいです。
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M.I
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今回、造成の現場を経験させていただけたので、次は構造物の現場など異なる経験を積める場所にいけたらなと思っています。特に入社前から、西松建設といえばトンネルというイメージがあったので、トンネル工事にはいつか携わってみたいですね。
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H.M
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面開発は事業期間が長いため、事業の頭から終わりまでを経験できる、不動産開発や自社開発の事業をやってみたいです。その上で、また区画整理の事業に戻ってくると、保留地の活用の仕方などに対して、新たな提案ができるのではないかなと考えています。この経験を活かすためにも土地区画整理士などの資格は取っておきたいなと思っています。
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T.Y
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自分も構造物をつくってみたいなと思いますね。区画整備のような大規模な現場もやり甲斐はありますが、構造物のような1mm、2mmにこだわるような現場には、また違ったやりがいがあると思うので、若いうちに、そのどちらも経験しておきたいと思っています。
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T.N
課長 -
自分の歳になると、皆さんみたいに、何がしたいというのはないですけど、これまでの経験をしっかりと、これからの人に伝えていくということが自分の次の役割かなと思いますね。
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Y.M
所長 -
私も次に何をというのはありませんが、やはり最後まで「求められる人材」でいたいなという思いはありますね。そのために、自分は土工事の経験を多くさせていただいているので、それを下の人たちにしっかりと伝えていきたいと考えています。






