プロジェクトストーリー 01 土木事業 PROJECT STORY

プロジェクトの概要 OUTLINE
東名高速道路の富士川スマートICー清水JCT間にある清見寺橋は、東海道新幹線と交差する東名高速の跨線橋です。1968年の開通から約55年以上が経過し、老朽化が進んでいることから、中日本高速道路(NEXCO中日本)様は、橋のコンクリート床版を取り換えるリニューアル工事の実施を決定しました。
本事業は、西松建設と極東興和のJVが指名され、床版の取り替えは、上下線あわせて約400mの区間で実施。富士川スマートIC―清水JCT間の1日当たりの平均断面交通量は約3万6千台と非常に多く、一部の夜間通行止め作業を除き、工事工程の多くが通行規制を実施して行いました。
現在、NEXCO中日本様が管理する高速道路は2,000km超。このうち開通から30年以上経過した道路が約60%、50年以上経過した道路が約30%を占めることから、高速道路リニューアルプロジェクトの継続的な実施が期待されています。

関東土木支社
清見寺橋工事事務所のメンバー
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所長 Y.Y 土木職・土木設計職
- 入社33年目。山岳トンネル、シールドトンネル、橋梁、躯体、海上など一般土木工事、災害復旧工事を数多く経験。本プロジェクトでは所長を務める。
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課長 T.S 土木職・土木設計職
- 入社26年目。本プロジェクトの現場代理人。鉄道・道路等の新設工事を多く手掛けてきたが、近年は供用中の高速道路の維持・更新工事を中心に従事。
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主任 T.S 土木職・土木設計職
- 入社11年目。山岳トンネル、火力発電所の取水路ポンプ場、橋梁、砂防堰堤工事の新設工事を経験。本プロジェクトで初のリニューアル工事を経験。
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S.M 土木職・土木設計職
- 入社2年目。数多くのゼネコンの現場見学に参加した後、西松建設の現場の「熱量」に惹かれて入社を決意。成長を実感しながら日々奮闘中。
※所属はインタビュー当時のものです
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Y.Y
所長 -
新設の構造物と違って、今使っている新幹線や国道の上を工事しますので、そういった面で難しさがあります。一部の工事は夜間通行止めで行えたのですが、昼間は通行規制をした上で、工事をしている所以外の道路を開放しないといけないため、いつも以上に神経を使う現場です。
ただ、東名高速道路というのは、東京、名古屋、大阪を結ぶ、日本の経済の大動脈といっても過言ではありません。その物流を支えるインフラを極力止めることなく、経済的なコストを低減しながら行う今回の工事というのは、今後の物流インフラ工事の指針になる役割も担っていると考えています。
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T.S
課長 -
高度成長期から50年以上が経過し、今ある社会資本を活かしていくというのが我々に与えられた使命だと思っています。もちろん、新しいものをつくることにもやり甲斐は感じますが、それと同じように、長く使われてきたものを守っていくというのも大切な仕事です。
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S.M
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日本は災害の多い国なので、こうしたインフラの復旧工事というのは増えていくと思います。新たなインフラをつくるだけでなく、今あるものを大切に使っていくというサステナビリティの観点からも、非常に意味のあるプロジェクトだと感じています。
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T.S
主任 -
日本全国にある高速道路のほとんどが、自分が生まれてくる前につくられたものです。私たちが当たり前に使ってきたそれらを、次の世代、そして、その次の世代にも、当たり前のものとして受け継いでいきたい。そのための工事を今、自分が行っているということは誇りに思います。


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S.M
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私は、現場の施工管理の役割を担っています。現場で計測した値を書類にまとめて発注者の立会いを受けたり、安全書類のチェック、整理も日々の業務となっています。今年で入社2年目ですが、先輩たちに教えていただきながらも一部の工種をまかされ、徐々に責任のある仕事ができるようになってきていると思います。
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T.S
主任 -
今年から、この工事の監理技術者をやらせていただいています。発注者であるNEXCO中日本様に対する説明資料を作成したり、会議で施工方法・施工計画の説明をしたりということを行いつつ、若手社員のリーダー的な立場として現場の不備や不足をサポートするような役割を担っています。
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T.S
課長 -
私は現場代理人という立場で、主に発注者対応をしています。発注者との折衝や打ち合わせをしたり、工事全体の施工計画、品質管理、安全管理を行うのが役割です。この現場では近接する新幹線や高速道路自体の規制計画もあるので、そういったものを総合的に判断して、プロジェクトを滞りなく進行できるよう奮闘しています。非常に難しい現場ではありますが、単に図面を形にするだけではなく、日々起こることに柔軟に対応していくことへのやりがいも感じています。
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Y.Y
所長 -
所長の役割は、簡単に言えば統括管理です。日々の安全ですとか、品質、コスト面といった部分を総合的に管理しながら、発注者はもちろん、それ以外の関係者とも関わっていくというのが私の仕事です。
この現場は20代の人も多いのですが、T.Sさんたちがリーダーシップを発揮して、若い人たちとも積極的にコミュニケーションを取りながら引っ張っていってくれているので助かっています。また、この現場は夜間の工事もあるので、そういった場にいると、若手とも自然と密なコミュニケーションがとれるというのもあります。


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S.M
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新卒で入ってここが私にとって初めての現場となります。実際に現場に立ってみると、思い描いていたよりも規模感も大きくて最初は圧倒されました。ただ、そこの最前線に自分が立って、重要な工事に携わっているという経験は、学生時代には絶対にできなかったことなので、この経験のすべてが自身の成長につながると確信しています。1年目は言われたことをやるのに精一杯でしたが、2年目になり後輩もできて、自発的に動けるようになってきたと感じています。
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T.S
主任 -
自分はここに来るまでは新設工事の現場が多く、現在進行形で使われている設備の工事を行うというのは初めての経験でした。ここでは、工事をしている真横を車が通り過ぎていきます。それを止めることなく仕事をしなければいけないということで、さまざまな制約がかかる難しさを感じますが、その中で施工方法の最適解を導き出せるようになってきたのではないかなと思います。
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T.S
課長 -
ここは開通から50年経っている現場なので、50年前の図面はあるものの、やってみないとわからない部分も多くて。その度に、すぐ発注者に報告して、対応を考え、施工に移すための計画を立てていくという対応力が磨かれる現場だと感じていますね。西松建設は現場力を売りにしていますので、ここでの経験というものもまた、会社のアセットとしてフィードバックできるのではないでしょうか。
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Y.Y
所長 -
この床版取り替えという工事は西松建設でも初めての試みなので、入社32年目にして、新しい経験をたくさんできています。新しい工事をやれば、新しい技術の勉強になりますから、先ほどT.S(課長)が言ったように、この経験を個人で終わらせずに、仲間だったり、会社だったりに伝えていくことが私の使命だと思っています。
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Y.Y
所長 -
この案件は競争入札なので、他の建築の案件とは少し与件が異なるのですが、それでもNEXCO中日本様から「まかせるよ」と言っていただけたのは、これまでの150年の蓄積があるからこそだと思います。それはシールドトンネル工事だったり、ダムの建設だったり、そういったインフラを数多く手掛けてきた中で磨かれてきた対応力というものを評価していただけているのかなと思いますね。
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T.S
主任 -
西松建設の現場力というのは、若いうちから職人さんたちと一緒になって働いて、仕事を覚え、職人さんの気持ちを十分に理解してから上にあがっていくというステップの中で鍛えられていくのかなと思います。そういった精神というのは、この会社に昔から息づいているものではないでしょうか。
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T.S
課長 -
昔とくらべて今はICTツールなどもだいぶ進化したので、仕事自体はだいぶ効率化されたと思います。現場でもパソコンが使える環境があり、ビジネスチャットで連絡が取り合えたり、写真を送受信して離れてる人から助言をもらうこともあります。
ただ、そうした中でも、やっていることの根底、働く人の精神というのは昔から変わっていないですし、何よりも現場を大切にして、他の会社がやらないような現場にも挑戦していくという姿勢は、この先も西松建設の強みとして残していきたいですね。
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S.M
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私は新卒の時に、ゼネコンの現場見学や説明会にかなり行かせていただいたのですが、その中で最も現場に熱量があると感じたのが西松建設でした。一人ひとりが工事に対して入り込んでいるという感覚が強くて、みんなが同じ方向を向いている会社なんだと実感できたことが、この会社への入社を決めた理由でした。


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S.M
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初めての現場としてリニューアル工事に携わっていますので、次は新設工事を経験してみたいという気持ちがあります。今やっていることとの違いであったり、異なる雰囲気というものを経験して、若いうちにいろいろな工種にチャレンジしてみたいです。その中で、自分の専門分野というものを見つけていければ嬉しいです。
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T.S
主任 -
社会的に今後もリニューアル工事が増えていくと思います。西松建設としてもそこに力を入れていくという流れがありますので、その第一人者になれるよう、この現場での経験を次の場所でも活かせるよう日々勉強しながら働いています。土木工事全般を経験してみたいという思いもあり、まだまだ挑戦したことのない工事もたくさんあるので、新しいことにも、どんどん挑戦したいですね。
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T.S
課長 -
私はもう25年やっているので、今までのさまざまな経験を組み合わせながら、それを新たな挑戦に活かすような仕事ができればと思っています。
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Y.Y
所長 -
もう自分は若い世代にどんどん引き継がなければいけない世代なので、技術的なことも、働き方も、しっかりと継承しながら、若い人たちが働きやすい環境を少しでも整えてあげたいと思っています。我々が先輩方からもらってきたものを、次の世代に受け継いでいくことで、今後も変わらない西松建設らしさというのが残り続けていくのではないでしょうか。






