Project #2建築系

地域活性化が期待される
物流タウンに、
国内最大級を誇る物流施設を建設。

(仮称)DPL流山Ⅳ新築工事

PROJECT OUTLINE

「都心から一番近い森のまち」として、首都圏でも若い世代の人口増加が顕著な千葉県流山市。首都圏にも東北地方にもアクセス便利な常磐自動車道「流山インターチェンジ」から近いエリアに日本最大級の物流タウンが形成される中、大和ハウス工業様が展開する「DPL流山プロジェクト」の中核施設となる「DPL流山Ⅳ」を西松建設が施工しています。
敷地面積は東京ドーム2.9個分の135,592.56㎡。2021年10月の竣工を目指し、国内でも一、二を争う大規模なマルチテナント型物流施設が完成予定です。
本案件は西松建設の実績として、歴代最大規模の物流施設であり、社内でも非常に価値のある建築施工として重視されているプロジェクトです。

PROFILE

建築施工職

関東建築支社
流山工事事務所 所長

近江 弘之

Hiroyuki Oumi

入社37年目。本プロジェクトの現場代理人として、現場の統括管理、発注者や設計・監理者との協議等を担う。

建築施工職

関東東建築支社
流山工事事務所 主任

五十嵐 正太

Shota Igarashi

現場の工程表作成をメインに、PC工事、デッキ工事、鉄筋工事、型枠工事、揚重機計画など複数工種を担当。

建築施工職

関東建築支社
流山工事事務所

大喜多 衛

Mamoru Okita

入社4年目の建築施工職。免震、仮設、サイトPC工事の現場を担当(主には鳶工関係)。

設備職

関東建築支社
設備工事1課 流山工事事務所

内田 翔

Kakeru Uchida

入社3年目の設備職。主に電気・設備の協力会社と建築工事との調整や工事中の仮設電気、給排水の調整等を担当。

※インタビュー時の所属です。

TALK - 01このプロジェクトの社会的な
意義とは?

近 江(所長)

流山市は現在、都心に近い一大物流拠点として発展しているエリアです。将来は、私たちが手掛けている「DPLプロジェクト」を含め、全部で10以上の施設が稼働することになる予定で、全国的にも注目度が高いエリアです。その中でも、国内最大級の物流施設を施工する西松建設が物流業界と地域経済の発展に寄与できる意義は大きいですね。

大喜多

周辺を水田に囲まれたのどかな雰囲気ですが、現場はとにかく広くて圧巻です。ここに大きな物流タウンが形成されることで雇用が生まれ、流山市の人口増加にもつながり、地域活性化を促進するすごいプロジェクトだと感じています。

五十嵐

施主である大和ハウス工業様はプロジェクトの目的の中に、地域の雇用創出のほかにも女性活躍などを盛り込み、働く人のための託児施設も設けています。物流業界の働き方やイメージを変えていくような、社会的にも意義のあるプロジェクトですよね。

内 田

私は地震の揺れを吸収する特殊な工法である「杭頭免震構造」にも注目しています。日本最大級の倉庫としてしっかりとした免震機能を備えていることにより、万が一災害があった際には、物資の備蓄や防災拠点などとしても役立つのではないかと思っています。

TALK - 02プロジェクトで携わっている
役割とは?

近 江(所長)

ここは大規模現場なので、30名程の社員が在籍しています。私の下に工程・品質・施工図・コスト管理をとりまとめる課長が数名おり、その次に各工種の責任者や現場担当が続きます。そこを統括管理するのが私の役割です。
コロナ禍の現在、現場を慰労するイベントを行うのが難しい状況のなかで、今までとは違った対応・対策を求められる事も多く大変ですが、できるだけ若い人たちと同じ目線での意見交換を心がけ、風通しの良い現場づくりに力を入れています。

五十嵐

私は主任として、工程表の作成をメインに、プレキャスト部材を組み立てるPC工事、デッキ工事、鉄筋工事、型枠工事、大型クレーンによる揚重機計画など複数工種を担当しています。工事には工程に沿った順番があるため、1つでも狂うと工事が止まってしまいます。工期を意識しながら段取りを考える、非常に責任のある仕事を任されていると思います。

大喜多

私は建設施工の現場で免震工法の部分や、仮設(足場等)、プレキャスト部材を現場で製作・施工するサイトPC工事を担当しています。前の現場ではコンクリートの担当だったため、今回は初めての工種ばかり。私は入社4年目ですが、ひと現場ごとに新たな工種を担当しており、現在も新たな工種の知識を深めるため、日々勉強することばかりです。

内 田

私は設備職です。設備職は現場の規模もあり、ひとつの現場としては比較的多い4名のメンバーが配属されています。主に電気・設備の協力会社(サブコン等)と一緒に、建築工事との調整や工事中の仮設電気・給排水の調整等を担当していますが、建築が進むと施設内の電気・給排水、空調設備など全般に携わります。

TALK - 03プロジェクトを通して
得られた経験・成長とは?

近 江(所長)

PCaPC造における杭頭免震構造は特殊な工法です。地震の揺れを吸収するため免震性に優れていますが、装置の据え付けには精度を要求される難易度の高い工法と言えるでしょう。私は一度経験したことがありますが、これだけ大規模なものは初めてなので、とてもやりがいを感じています。
この現場をやり遂げることが出来れば、私にとっても貴重な経験となり、ほかの社員たちの仕事に対する自信にも繋がると考えています。

五十嵐

計画変更の都合で工法や順番が変わったりすると、工程も新たに仕切り直さなければならないことがよくあります。間違えてはいけないというプレッシャーも感じますが、数百名規模の大人数が働く大規模な工事の工程を書き、その工程通りに現場が動いていることに自身のスキルアップを感じ、大きなやりがいにもなっています。

大喜多

建築職は上司が大勢いるため、いろいろな上司の異なる視点を教わることができるのはとても勉強になります。最近はICT化が進み、スマホで連絡を取り合い、現場での問題箇所を画像で共有して指示を仰ぐなど、効率的に業務を進めています。広い現場ですので、新たなツールの導入は本当に便利ですし、私には馴染みやすいです。

内 田

以前は高層マンションの建築現場でしたが、今回の物流施設は用途も規模も違います。特別高圧電力など、住宅の建築ではなかなか経験できない設備も多く、さまざまな新しい知識を得て、成長も実感しています。設備職は比較的若いうちから全体を見据えた様々な業務を任される機会が多いです。その分、成長スピードも早く活躍の場も与えてもらえます。新たな挑戦はやりがいになりますね。

近 江(所長)

建設現場では多くの場合、一期一会です。施主も協力会社も社内の社員も変わることが多く、毎回新たな人との出会いがあり、最初はぎくしゃくしながらも徐々に信頼関係を構築し、最後は一緒に竣工を喜び、笑顔で「お疲れ様 ありがとう」と握手を交わす、「また機会があれば一緒にやりましょう」「よろしくお願いします」「乾杯!(笑)」とその繰り返しです。
多くの出会いを通じて、さまざまな人の考え方を知ることが自分自身の成長に繋がると私は考えています。

TALK - 04プロジェクトで求められた
「現場力」とは?

五十嵐

「現場力」としてまず言えることは、西松建設に日本最大級の建造物を施工する力があるということです。PCaPC造の施工には、柱や梁に使う数tクラスのプレキャストを運搬するため、日本に数台しかない巨大な750t吊りのクローラークレーンを6台も設置しています。特別な施工機械を導入し、さらに特殊な工法に対応できる高い技術力は、当社の誇れる現場力の一つだと思います。

大喜多

大規模な現場のため、多くの社員で担当が分業化されています。ただ、それぞれが担当している工種に責任を持ちながらも、担当以外のところでも自然と助け合いながら仕事を進め、同じ目標に向かって一丸となっていく点に、私は「現場力」を強く感じます。また、所長は常々、共有された情報が自分に直接関係がなくても「当事者意識を持て」と仰っており、便利なツールに依存することなく現場を直に見ろとも教わりました。そういう現場感覚もしっかり身につけたいと思っています。

内 田

私もその「現場一丸」をよく実感します。現場では日々何らかの問題が発生しますが、それらを皆で解決しようと助け合うのも「現場力」ですね。例えば、急な計画変更の対処はとても困難で、日頃から職人さんたちと信頼関係がなければ、突然の要求には応えてもらえませんし、一方的に要望するばかりでは信頼関係も築けません。自分たちのピンチを支えてもらえる人間関係を大事にしつつ、西松の社員も職人さんも現場一丸となって問題解決に向かっていますね。

近 江(所長)

現場では常に大小さまざまな問題が発生します。その問題点をひとつずつ洗い出し、「解決していく力」は個人の能力と組織の力を結集した西松建設の「総合力」だと思います。
本社や支社を含め、皆で一丸となって問題に取り組み、解決策を導き出す、それがまた現場の新しい経験値となる。その積み重ねが西松建設の「現場力」であり、会社の財産になっているのだと思います。

TALK - 05この経験を活かし、
今後、経験したい現場とは?

内 田

私はまだ経験が少ないですが、少しずつ知識を増やし、早く自分一人でも設備担当ができるようになりたいです。現在は2名の先輩がいますが、次の現場では「一人でやってもらうから」と言われており、実はすごく楽しみにしています。将来的な目標はまだ決めていませんが、1現場ごとに経験値を積み上げながら、ゆくゆくはこのような大規模現場で“設備の頭”を担えるほどの力を身につけていきたいと思います。

大喜多

私は入社以来、大規模現場が続いています。現在は担当する工種を計画通りに進めていくことが使命であり、上手くいった時にはやりがいを感じていますが、さまざまな工種を幅広く全体的に見ていく小規模現場も経験したいです。環境が変わると目線も変わります。いろんな現場や先輩たちのやり方を見て経験することが大切だと思いますし、ゆくゆくは所長の立場で現場に立つことが目標です。

五十嵐

私は今回の工程担当を経験したことで、より良い現場運営には工程管理が重要だと実感しました。工程についてもっと力を入れて学び、私も早く現場を統括してみたいです。現在の所長クラスの方々は、私のような30代でもう現場責任者になったと聞いています。どのような現場も成長のチャンスだと思い、向上心を持ってチャレンジしていきたいと思います。

近 江(所長)

西松建設のいいところは規模を問わずさまざまな案件があり、いろいろな経験を積むことができるところです。今回は大規模現場に携わっていますが、規模の大小で価値が変わるわけではなく、それぞれの現場で得られる経験はかけがえのないものです。
皆には、自分の担当するパーツしか見ないのではなく、全体の縦串(上下)横串(同僚)と上手に連携できるスキルを見つけて欲しい。それにはやはり、もう1歩も2歩も踏み込んでいく積極性が大事です。常に当事者意識、問題意識を持ち続けた先に、成長し活躍できる未来があると思います。若手の皆さんにはぜひ、いろいろな現場を経験し、いろんな人と出会い、将来は会社を支える人になってもらえればと思っています。