コミュニケーション(ステークホルダーエンゲージメント)
社長と社員の対話
当社では、「西松-Vision2030」で掲げる「変革プログラム」の一つである、意識・行動改革の一環として、2023年度から社長と社員の対話を実施しています。
- 対話のルール
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- お互いに「さん」づけで呼ぶ
- 自分の考えを自由に話す
- 皆で話しやすい雰囲気をつくる(うなずく、相づちを打つ、笑顔で聴く)
- 相手に興味を持つ、質問する
- 一人一回は意見を出す
若手社員
- テーマ①
- “価値ある建造物”とはどのようなもの?
“価値あるサービス”とはどのようなこと?
- 顧客の多様な価値観を理解しニーズに応えること。顧客の期待を超える提案ができること。
- 社員が楽しく働き、意見を言い合える環境があること。社員が常にスキルアップしていけること。
- テーマ②
- 西松建設がつくる“安心して暮らせる持続可能な社会”とは?
- 環境に配慮すること。地産地消の推進、長く使える建造物の建設、地域経済発展に寄与すること。
- 顧客への安心提供、アフターサービスの充実、顧客の要望に応じた提案など、顧客満足度とサービス向上に努めること。
参加者の感想 対話をしてみて

初めての機会に緊張しましたが、対話におけるルールや雰囲気づくりのおかげで安心して発言ができました。社長から「西松-Vision2030」策定の経緯や対話の意図について説明があり、当社のめざす姿への理解が深まりました。同じ年代の異なる職種の方と対話する中で、改めて色々な価値観の社員がいることを認識し、自分自身にとって学びの機会となりました。今後の要望として、フリーディスカッションの時間があると、社員の思いを伝えることができ、それに応える形で社長や経営層の方の思いや熱量が伝わり、より良いと感じます。対話を通じて、社長や経営層の方がどう感じたのかなどの発信があると嬉しいです。双方向のコミュニケーションの場として、今後も続けてほしいです。(30代女性)
海外拠点社員
- テーマ
- 「西松-Vision2030」(価値共創活動と変革プログラム)の実現に向けて自分が主体的に果たす役割と、そこから生み出すことができる価値とは?
- 施工効率化のための新技術( 遠隔管理の導入など)の導入。
- 海外スタッフの育成と活躍。
- 社員の意見を尊重し 新しいアイデアや提案を歓迎する、組織文化の改革。
参加者の感想 対話をしてみて

対話を通じて、どのようなことを考えて「西松-Vision2030」を策定したのか、資料上には表現されていない背景を伺うことができたので、より今後の経営方針についての理解が深まった。ただし、社長の“今後西松をどのように発展させていきたいのか”という部分について、社長の熱い思いを聞く時間がなかったため、もう少しお時間をいただきお話を伺いたかった。特に、私のように海外で働く社員にとっては、普段の業務の中で経営トップと関わる機会は少なく、貴重な機会だと思うので、今後も社長と社員の対話は続けてもらいたいと思う。(30代男性)
管理職
- テーマ
- 「西松-Vision2030」(価値共創活動と変革プログラム)の実現に向けて自分が主体的に果たす役割と、そこから生み出すことができる価値とは?
- 部下に経験を積ませることによる、成功体験の提供。
- 女性技術者のキャリアプランや多様な働き方の実現。
- 多様な人財の育成と活躍の推進。
- 技術の価値を高め、協業やライセンス、価値共創につなげる。
- ワクワクする新技術の開発、フロントローディングの推進。
- 連携事業の重要性の浸透。地域との連携、協業を通して社会機能の再構築を推進。
- 品質管理体制の強化。
- 縦割り文化の是正を目的とした、社内の各事業分野に関する理解を深めるための教育プログラム強化。
- 次世代を育て、西松技術の伝承への貢献。
参加者の感想 対話をしてみて

グループでの対話はこれまでにも経験はありますが、社長を交えての少人数での対話は非常に貴重な経験で新鮮でした。対話の中では、「自分の考えを自由に話す」「相手の話を否定しない」など、ルールが整備されており、非常に話しやすかったです。また、与えられたテーマに基づいて考えた結果、自分の役割を再認識することもできました。この企画を継続すれば、社員一人ひとりの意識も高まり、企業風土は変わると思います。(40代男性)
ステークホルダーとの対話(具体例の紹介)
お客様との対話
お客様のニーズを丁寧に聞き、お客様の想いに応える建造物やサービスを提供
当社は、多様化するニーズを的確に捉え、お客様の想いに応える建造物やサービスを提供しています。
営業担当者が、窓口となりお客様のニーズを丁寧に聞き出し、当社の強みである「総合力」を活かして、企画・設計・施工・管理・運営というトータルサポート体制でお客様のさまざまな課題解決に貢献します。
工事期間中は、設計・施工管理部門と営業部門が共にお客様に寄り添い細やかなコミュニケーションを取ることで、より良い建造物・サービスを提供できるよう取り組んでいます。また、竣工時のみならず、引渡して一定期間が経過した後にも、お客様からのフィードバックとして、アンケート評価をいただいています。評価結果は、スピーディーに社内で情報共有するとともに、新たな提案やアフターサービスの充実のためのツールとして有効活用し、今後の改善につなげます。
協力会社の皆様との対話
協力会社の方々と強固な信頼関係を構築し、健全な事業活動を推進
当社が健全な事業活動を進めていくためにはお取引先の皆様とのパートナーシップの下、サプライチェーン全体で協調して取り組んでいくことが重要と考えております。
当社は、2011年に西松建設協力会(通称:Nネット)を発足し、現在1,029社の協力会社の方々との共存共栄と業者間の連帯のため、単なる施工協力関係ではなく、強固な信頼関係を構築しています。2019年から毎年、現場における課題解決を目的に「Nネット成長戦略会議」を開催しています。これまで「現場の生産性向上」「雇用の確保」「CCUS普及促進」といったテーマで議論を重ね、コミュニケーションツール「direct」の導入や優良技能者制度の拡充といった具体的な取り組みに繋がっています。
その他にも、Nネットの皆様と共催または共同活動として、植林活動、河川や海岸清掃といったCSR活動にも取り組んでいます。

地域社会の皆様との対話
建造物やサービスの提供を通じて、周辺住民の方々との共存をめざす

当社は、提供する建造物やサービスを通じて地域社会や環境に貢献し、持続可能な未来を築くことを使命としており、地域社会の発展、豊かな地域社会創造に取り組んでいます。
建設事業では、工事期間中に周囲の生活環境へ与える影響について、皆様からの理解が不可欠です。工事開始前の近隣説明会では発注者様と共に工事概要や工程等を丁寧に説明し、ご理解とご協力をいただけるよう取り組んでいます。また、工事期間中は町内会など地域の代表の方との連携も密にし、周辺住民の方々との共存に務めています。
工事以外においても、地域貢献の一環として、自治体主催の各種イベントへの賛同や、児童・学生等の見学受け入れ、清掃活動などにも注力しています。