コミュニケーション(ステークホルダーエンゲージメント)
株主の皆様との対話
株主の皆様の意見を経営陣にフィードバックし、経営戦略に反映
当社は、株主の皆様との建設的な対話を通じて、会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上をめざしています。社長やIR担当取締役である管理統括室長、経営戦略室副室長、経営企画部長がスピーカーとなり株主の皆様と対話するほか、サステナビリティや議決権行使など、対話の内容に応じて、各担当部署の責任者も同席し、対話の充実を図っています。2024年度における対話実績、対話の主なテーマや株主の皆様の関心事項は下記のとおりです。
対話において把握された株主の皆様の意見や懸念事項は随時、経営陣にフィードバックすると共に、重要な事項については取締役会に報告し、適宜、経営戦略に反映しています。また、証券会社アナリストより受領したレポートは随時、経営陣にフィードバックしています。
| 区分 | 回数 | 主な対応者 |
|---|---|---|
| 個別面談 | 73回 | 管理本部長、経営戦略室長、経営企画部長、ESG関連部署の責任者ほか |
| スモールミーティング | 4回 | 管理本部長、経営戦略室長ほか |
| 決算説明会 | 2回 | 社長、管理本部長、経営戦略室長、経営企画部長、アセットバリューアッド事業本部長、経理部長ほか |
| 項目 | 対話テーマや株主の皆様の関心事項 |
|---|---|
| 事業環境、成長戦略 |
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| 財務戦略、株主還元 |
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| サステナビリティ 社会、環境 |
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| コーポレートガバナンス |
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お客様との対話
お客様のニーズを丁寧に聞き、お客様の想いに応える建造物やサービスを提供
当社は、多様化するニーズを的確に捉え、お客様の想いに応える建造物やサービスを提供しています。
営業担当者が、窓口となりお客様のニーズを丁寧に聞き出し、当社の強みである「総合力」を活かして、企画、設計、施工、管理、運営というトータルサポート体制でお客様のさまざまな課題解決に貢献します。
工事期間中は、設計・施工管理部門と営業部門が共にお客様に寄り添い細やかなコミュニケーションを取ることで、より良い建造物とサービスを提供できるよう取り組んでいます。また、竣工時のみならず、引渡して一定期間が経過した後にも、お客様からのフィードバックとして、アンケートにて評価をいただいています。評価結果は、スピーディーに社内で情報共有するとともに、新たな提案やアフターサービスの充実のためのツールとして有効活用し、今後の改善につなげます。
協力会社の皆様との対話
協力会社の方々と強固な信頼関係を構築し、健全な事業活動を推進
当社が健全な事業活動を進めていくためには、取引先の皆様とのパートナーシップの下、サプライチェーン全体で協調して取り組んでいくことが重要と考えています。
当社は、2011年に西松建設協力会(通称:Nネット)を発足し、現在1,023社の協力会社の方々との共存共栄と業者間の連帯を図るため、単なる施工協力関係ではなく、強固な信頼関係を構築しています。2019年から毎年、現場における課題解決を目的に「Nネット成長戦略会議」を開催しています。これまで「現場の生産性向上」「雇用の確保」「第三次・担い手3法への対応」といったテーマで議論を重ね、コミュニケーションツール「direct」の導入や優良技能者制度の拡充といった具体的な取り組みにつながっています。
その他にも、Nネットの皆様と共催または共同活動として、植林活動や河川・海岸清掃活動などのCSR活動、さらに職場体験会などの採用支援活動にも取り組んでいます。

地域社会の皆様との対話
建造物やサービスの提供を通じて、周辺住民の方々との共存をめざす

当社は、提供する建造物やサービスを通じて地域社会や環境に貢献し、持続可能な未来を築くことを使命としており、地域社会の発展、豊かな地域社会の創造に取り組んでいます。
建設事業では、工事期間中に周囲の生活環境へ与える影響について、皆様からの理解が不可欠です。工事開始前の近隣説明会では発注者と共に工事概要や工程などを丁寧に説明し、ご理解とご協力をいただけるよう取り組んでいます。また、工事期間中は町内会など地域の代表の方との連携も密にし、周辺住民の方々との共存に務めています。
工事以外においても、地域貢献の一環として、自治体主催の各種イベントへの賛同や、児童・学生などの見学受け入れ、清掃活動などにも注力しています。
社長と社員の対話
女性技術者との対話をきっかけに、制度改正への議論が進捗
「西松-Vision2030」で掲げる「変革プログラム」の一つである意識・行動改革の一環として2023年度から「社長と社員の対話」を実施しており、2024年度はのべ約300名が参加しました。
2024年度には、新たな取り組みとして、社長と女性技術者等の対話を行いました。土木職、建築職および事務職(情報や研究を含む)の職種別に開催し、各10名程度の代表者が参加しました。「女性が活き活きと働き続けられるには」をテーマとして対話を行う中で、ライフステージの変化やキャリアプランに対してそれぞれが抱える漠然とした不安や、柔軟な働き方の重要性が共通の話題となりました。土木職および、建築職の回では、女性技術者としての現場勤務における女性特有の悩みなどについても活発に対話を行いました。
これらの対話でも課題として挙がった、育児休業によるキャリアアップへの影響、所謂マミートラックについては、対話をきっかけに制度改正の議論が進み、昇格要件の見直しに至りました。育児休業が直接的に及ぼす影響を軽減することで、復帰後のモチベーション維持および向上、ひいてはエンゲージメントの向上に寄与することを期待しています。
当社では、「西松-Vision2030」で掲げる「変革プログラム」の一つである、意識・行動改革の一環として、2023年度から社長と社員の対話を実施しています。
過去の対話実績はこちら[PDF:1.4MB]
