ソリューション

ZEB

ZEBコンセプト

西松建設のZEBについて

西松建設は環境経営先進企業を目指し、自社開発物件を中心に環境配慮技術を導入しZEB/ZEHを実現して参りました。
一品生産の特殊技術ではなく汎用技術の組み合わせによって省エネルギーを実践することで、クライアントの皆様と地球環境の双方にメリットをもたらすとともに、西松建設としてZEBの普及を目指していきます。

西松建設のZEBの目標

ZEB事業は国を挙げて行われており、国内方針では2020年に新築公共建築物をZEB化。2030年には新築建築物の平均でのZEB化が掲げられています。
西松建設では2018年に基礎的な要素技術のみを用いてのZEB Readyの取得を達成しています。2027年を目標に要素技術の知見や環境設計の提案力を向上させ、省エネのみで75%のエネルギー削減を目指します。

省エネ + 快適な環境をつくる

西松建設ではZEBを実現する切り口として「熱」「光」「風」を軸とした設計方針が必須と考えます。
これら3要素を融合させるとともに「人」「建物」「設備」「自然環境」の多角的な視点から省エネと快適性について考えることで『NISHIMATSU ZEB DESIGN』を提供していきます。

予測・検証・実践の環境設計

西松建設では様々な手法で環境設計を行っています。省エネと快適性を両立するために光・熱・風・心理感覚を設計の軸とし目的に応じてコンピューターでのシミュレーションや実測調査などを行うことで効果を検証しています。

ルーバー多目的最適化
温熱環境光環境

日射遮蔽のひとつであるルーバーについて、形状・角度・本数を変数と設定し、季節ごとの窓面の日射受照量・室内の年間照度・室内からのルーバーの形態係数・直射日光の入射量など多目的な解析を行うことで、より効率的なルーバーの設計が可能となります。

空調CFD解析
温熱環境風環境

屋内において空調の気流の分布をCFDによって解析することで空気温度のみではなく、空間の温熱環境を気流や放射温度などを含めた、より高次元な設計を行います。温熱環境を一点で評価するのではなく、分布という広い視点で評価することで快適な空間を設計することが出来ます。

換気経路検証
風環境

温度差を利用した重力換気の検証や大空間での空気の淀みを検証します。自然換気を利用するにあたりどのくらいの効果が見込めるのか、あるいは大空間において一概に換気回数のみで判断するのではなく空気の淀みについて確認するなどより細かい視点での空気環境の検証を行っています。

地中熱利用実測
温熱環境

身近なエネルギーの活用のひとつとして地中熱の冷暖房エネルギーへの利用を行っています。地下に敷設されたクールヒートチューブの効果を実際に測定し、分析することで様々な建築物への汎用化を高めた運用方法を検討しています。

建物緑化
心理環境

環境設計の一環として建物の緑化を推進しています。緑化によってCO2の排出量を抑制するだけでなく、緑地の配置や規模を適切に計画することで親自然や心地よさを感じることのできる空間を設計しています。

気候分析・可視化
温熱環境風環境
年間の気温・湿度の分布の可視化
自然環境の利用推進時期の可視化
夏期の風向・風速の可視化

パッシブデザインを計画する上で計画地の気候は重要な要素となります。気候データを分析し、その土地のポテンシャルを把握するとともに可視化することで、どのような時期での自然利用が見込めるのかなどの指針を示します。

積算日射分析
温熱環境光環境

計画建物の外壁や屋根に当たる日射量や周囲との日影の関係性を可視化します。周囲との建物や日射のポテンシャルを把握することで日射を考慮した窓の配置や日よけの計画の検討を行うことが可能です。

ラベリング・認証
温熱環境光環境心理環境

建物の省エネルギー性能や快適性についての認証の取得を推進しています。BELSによるエネルギー性能の認証に加え、自社設計のCASBEEの自己評価の義務化やDBJ Green Building 認証による不動産としての評価など幅の広いサステナビリティな建物を設計しています。

ZEBの一般化へ向けて

西松建設ではZEBの普及の方針として3つの軸を掲げています。
自然環境の有効活用による『パッシブデザイン』機械設備の効率的な利用・運用としての『アクティブデザイン』、自然環境からエネルギーを生成する『再生エネルギー活用』の多様な視点から建物のエネルギーの削減と空間の快適性を検討しています。
特別な技術による達成ではなく一般的に建設可能なZEBの提供に取り組んでいます。

進化し続ける循環型環境設計

西松建設の環境設計は常に進化を続けます。建築物全体のシミュレーションにはじまり、部分的な検証や建設後の実測を行います。
実際の建築物からデータを収集し、分析・フィードバックすることで、環境設計の効率化を行い、要素技術を蓄積して次の設計へと昇華します。

実績紹介

環境経営事業としての取り組み

ZEBプランナー/ZEBリーディング・オーナー

ZEBプランナー
ZEBリーディング・オーナー

ZEBの普及に向け、2017年12月に環境共創イニシアチブによるZEBプランナー制度(※1)に登録し、2019年1月にZEBリーディングオーナー制度(※2)に登録しました。
弊社はZEBプランナーとして2025年度に受注する設計・コンサルティング業務のうち、ZEBが占める割合を50%以上とすることを目標とします。

  1. ※1ZEBプランナーとは、ZEBに関する設計・施工、コンサルティング等のサービスを提供できる企業を登録し・公開する制度です。
  2. ※2ZEBリーディング・オーナーとは、自らのZEB普及目標やZEB導入計画、ZEB導入実績を一般に公表する先導的建築物のオーナーを登録し・公開する制度です。

エコ・ファースト企業

エコ・ファースト企業

弊社は環境省のエコ・ファースト企業として、「カーボンフリーの追求」「生物多様性配慮」「廃棄物ゼロミッション」「環境教育の推進」を骨子とした取り組み内容と目標を定めており、カーボンフリー活動(脱炭素)の一環としてZEBについて継続して取り組みます。