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鍵管理システムの開発による現場作業の効率化を推進

お知らせ2023年01月16日

~現場における鍵の開閉情報の可視化、解錠・施錠操作を省力化~

 当社は、株式会社ファイバーゲート(代表取締役社長:猪又將哲)と共同で、共同住宅の工事現場における鍵管理システムを開発しました。本システムは、主に共
同住宅の工事現場において、各住戸の玄関扉にスマートロックを取り付け、専用アプリケーションで鍵の開閉情報を可視化し、鍵の解錠・施錠の遠隔操作を行うために開発したシステムです。現場技術者が携帯端末から各住戸の鍵の開閉情報を確認、遠隔操作できることで、管理業務の省力化を実現します。

■ 背景
 共同住宅の工事現場では、内装工事中、侵入者により室内の仕上げ等が損傷されることのないよう管理する必要があるため、現場技術者は毎日、膨大な戸数の玄関扉の鍵の解錠・施錠を行っています。現場技術者がこの日常管理を行う上で、通常の鍵の解錠・施錠作業だけでなく、現場作業員への急な鍵の貸し借り等、移動に伴う作業時間のロスや鍵の閉め忘れといったトラブルの発生も見受けられます。このように、膨大な戸数の鍵の解錠・施錠は時間を要するだけでなく鍵の閉め忘れといったリスクも抱え、現場技術者にとって大きな負担となっています。そこで、現場技術者が本来の現場業務に時間を充てるためには、このような業務を削減することが重要です。
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■ システムの概要
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 本システムでは、現場の各住戸の玄関扉に設置したスマートロックにより、操作された鍵の開閉情報がWi-Fi ルーターを経由してIoT プラットフォームに送信されます。その情報がIoT デバイス集中管理サービスのクラウドに連携され、現場技術者がスマートフォンやPC などから専用のアプリケーションを開いて鍵の開閉情報を確認できます。又、鍵の遠隔操作については、現場技術者が現場作業員から特定の住戸の鍵の解錠依頼を受けた場合においても、個別の住戸の鍵の開閉操作が可能です。さらに、建物内でフロア毎に分けての鍵の開閉操作や、全住戸の鍵を一斉に解錠・施錠操作もできます。 本システムの導入により、鍵の開閉情報が可視化され、鍵の閉め忘れを防止でき、現場への移動時間が削減されることから、鍵の管理に要する労働時間が大幅に短縮されます。

■ 期待される効果
 鍵の開閉情報の可視化、鍵の遠隔操作が可能となるため、現場技術者の鍵管理業務の負担の軽減、省人化・省力化が期待されます。又、現場作業員への物理的な鍵の貸与が不要となり、鍵の閉め忘れを防止できることから、現場のセキュリティ強化が図れます。

■ 今後の展開
 本年度は当社の工事現場で本システムを導入・検証を行い、運用上の課題抽出を行います。次年度は検証結果を踏まえて、本システムを様々な現場に適用できるように機能拡張も検討しながら、社内展開を図り、業界全体への展開も検討してまいります。

■ 参考資料
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