第9回サステナブルファイナンス大賞「優秀賞」受賞について
お知らせサステナビリティ2024年01月18日
当社は、一般社団法人環境金融研究機構(以下、「RIEF」)が主催する「第9回サステナブルファイナンス大賞」において、「優秀賞」を受賞しました。
サステナブルファイナンス大賞は、その年を通じて、日本での環境金融・サステナブルファイナンスの発展に貢献した金融機関や企業等をRIEFが選出するもので、第9回(2023年)は合計11団体が受賞しました。
今回の受賞は、当社の2030年に向けたCO2削減計画「ZERO30ロードマップ2023」に沿ったスコープ1+2およびスコープ3の排出量削減をKPI/SPT(※1/※2)に設定した当社初のサステナビリティ・リンク・ボンド(※3)の発行によるものです。
当社は、企業理念にサステナビリティの考え方に則した『安心して暮らせる持続可能な社会をつくる』を掲げており、この理念に従い、引き続き社会の一員として社会課題の解決に貢献していく考えです。
1.サステナブルファイナンス大賞の概要
サステナブルファイナンス大賞は、RIEFが2015年から実施しており、その年の日本の環境金融・サステナブルファイナンス市場で活躍した金融機関、企業、関係機関等を、環境と金融の両分野の専門家が、定量評価と定性評価の両面に基づき選出します。業界団体や行政等による認定の賞とは異なり、独立した専門家が6分野でのスコア化による定量評価と、審査員会議での定性評価との総合判断を踏まえ、合議で決定されます。
(https://rief-jp.org/category/award)
2.受賞理由
2030年に向けたCO2削減ロードマップ「ZERO30ロードマップ2023」に、スコープ3(建物の使用に伴う排出量)目標を盛り込み、同目標を含む排出量削減達成をSPTとしたサステナビリティ・リンク・ボンドを発行、加えて同SPTには「年度ごとの削減率」を設定する等、実質削減に拘った取り組みを主導、と高く評価頂きました。
3.サステナビリティ・リンク・ボンド発行概要
発行年額 | 5年 | ||||||||||||
発行総額 | 200億円 | ||||||||||||
発行日 | 2023年7月27日 | ||||||||||||
KPI | KPI-1:スコープ1+2におけるCO2排出量削減率 KPI-2:スコープ3(カテゴリー11)におけるCO2排出量削減率 |
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SPT | SPT 1:スコープ1+2を2030年度54%削減(2020年度比)に向けた各年度目標 SPT 2:スコープ3(カテゴリー11)を2030年度27%削減(2020年度比)に向けた各年度目標 <本社債(5年債)におけるSPT>
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ストラクチャリング・エージェント(※4) | 野村證券 | ||||||||||||
第三者評価機関 | 株式会社格付投資情報センター(R&I) |
(※1)KPI(キー・パフォーマンス・インディケーター)とは、サステナビリティ・リンク・ボンドにおける重要な評価指標で、選定した指標のパフォーマンスを測定するために使用される定量的な指標をいいます。
(※2)SPT(サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット)とは、サステナビリティ・リンク・ボンドにおいて発行体が表明する、事前に設定した時間軸におけるKPIの測定可能な改善目標をいいます。
(※3)サステナビリティ・リンク・ボンド(SLB)とは、発行体が事前に設定したサステナビリティ/ESG目標の達成状況に応じて、財務的・構造的に変化する可能性のある債券をいいます。発行体は、事前に設定した時間軸の中で、自社のサステナビリティ目標達成に向けて将来改善することを、明示的に(債券の開示資料等においても)表明します。SLBは、将来の発行体のサステナビリティ目標の達成状況に債券の特性が連動する債券です。
(※4)フレームワークの策定およびセカンドオピニオン等外部の第三者評価の取得に関する助言等を通じて発行支援を行う者です。
<関連資料>
サステナブルファイナンス| 西松建設株式会社 (nishimatsu.co.jp)