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循環型社会の構築を目指し東京大学と共同研究契約を締結

お知らせ2024年04月08日

-千葉演習林の森林資源を利活用した社会実験型実証研究-

 当社は、国立大学法人東京大学(総長:藤井輝夫、東京都文京区)大学院農学生命科学研究科附属演習林千葉演習林を対象とし、森林資源を利活用した循環型社会の構築を目指し、社会実験型実証研究に向けた共同研究契約を2024328日に締結いたしました。

■ 背景
 現在、西松建設は脱炭素社会実現に向けた取組みの一つとして、カーボンニュートラルな素材を使用した「木造」に着目し「中大規模木造建築物の実現」に向けた技術開発の取組みを進めています。
 本共同研究では、それら取組みの促進に加え、川上である森林資源に遡りサプライチェーン(循環利用)の視点を持つことで、より大きな波及的効果を実現する取組みを行います。


■ 内容
 本共同研究において、千葉演習林管理地内に先進構法を用いた中高層木造建築物のほか、千葉演習林産材を用いた一連の木造建築物を整備し、それらに対して省エネルギーをはじめとした環境配慮(ZEB)のための先進技術を適用するとともに運用開始後、それら建物や技術の性能等に関する各種データを取得することで、今後の木造建築物の普及推進及び環境配慮型技術の向上に寄与することを本共同研究の目的としております。
 これら施設をはじめとした研究フィールドに近接した研究拠点の整備だけでなく、千葉演習林を活用した環境教育プログラムの組成と提供を通して、人財・技術の開発につなげるとともに持続可能な地域社会モデルを構築することを目指します。


■ 今後の展開
 本共同研究をもとに東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林千葉演習林との長期的な協調関係を持続し、今後、西松建設全社をあげて連携し、技術開発を促進してまいります。


~ 東京大学千葉演習林について ~

東京大学が保有する全国7ヶ所の演習林のうちの一つである千葉演習林は、日本で最初の大学演習林として1894年に創設され、現在では2,169haの面積が管理されています。
創設以来120年以上にわたり人工林の造成や天然林の維持に関する基盤的な情報を体系的に収集・整理し、森林科学の中心的な教育研究施設としての役割を果たしてきました。近年では、大学教育や研究、社会教育に最適なフィールドを提供し、森林に関わる教育と研究を自ら行うとともに、利用者による活用を促進すること、また自然環境の動態に関するデータを収集、整備、公表することを基本方針に掲げています

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