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「超低炭素型コンクリートを社会実装するための木質バイオマス燃焼灰の資源化技術の実証開発」が、「第7回日本オープンイノベーション大賞」の環境大臣賞を受賞。
お知らせ2025年02月12日
この度、北九州市立大学 国際環境工学部建築デザイン学科の高巣 幸二教授が代表となり、当社を含む5者(公立大学法人北九州市立大学、国立大学法人京都大学、西松建設株式会社、日本アイリッヒ株式会社、響灘エネルギーパーク合同会社)が進めていた取組・プロジェクト「超低炭素型コンクリートを社会実装するための木質バイオマス燃焼灰の資源化技術の実証開発」が、2025年2月5日に「第7回日本オープンイノベーション大賞(主催:内閣府)」の環境大臣賞を受賞しました。

日本オープンイノベーション大賞について[内閣府HPより]
本表彰制度は、組織の壁を越え、知識・技術・経営資源を組み合わせる「オープンイノベーション」のロールモデルとなりうる先導的・独創的な取組を称えることで、我が国のイノベーション創出を加速することを目的として、2018(平成30)年度より開始しました。
- 「第7回日本オープンイノベーション大賞」受賞取組・プロジェクト一覧と概要等については、内閣府のホームページをご覧ください。
https://www8.cao.go.jp/cstp/openinnovation/prize/2024.html
【取組・プロジェクトの概要について】
取組・プロジェクト名称
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超低炭素型コンクリートを社会実装するための木質バイオマス燃焼灰の資源化技術の実証開発 |
実施者 |
高巣 幸二(北九州市立大学 国際環境工学部 建築デザイン学科 教授) |
概 要 | 大学・製造業・建設業・木質バイオマス発電事業者が共同し、今後排出の増大が予想される木質バイオマス燃焼灰の類型化・その未燃炭素と重金属を除去する装置の開発を行い、普通コンクリートに比べてCO2排出量を60%以上削減する、超低炭素型コンクリートの製造を実現。 |
目 的 | 開発した超低炭素型コンクリートで普通コンクリートを代替することで、日本のCO2排出量を削減し、地球温暖化防止対策に貢献する。また、超低炭素型コンクリートの放射熱の低さを活かして駐車場等の路盤材料等に使用することで、ヒートアイランド対策にも貢献する。 |
内 容 | 大学にて、木質バイオマス燃焼灰における2050年までの資源量の見積もりを実施した上で、大学・企業の連携により、廃棄物を資源化する技術を確立すると共に超低炭素型コンクリートの製品化を達成。また、浮遊選鉱法による石炭灰の未燃炭素除去用のシステムが、木質バイオマス燃焼灰にも適用できることの実証・装置の連続化・パイロットプラントの開発を実施。 |
効 果 | 大学にて、木質バイオマス燃焼灰における2050年までの資源量の見積もりを実施した上で、大学・企業の連携により、廃棄物を資源化する技術を確立すると共に超低炭素型コンクリートの製品化を達成。また、浮遊選鉱法による石炭灰の未燃炭素除去用のシステムが、木質バイオマス燃焼灰にも適用できることの実証・装置の連続化・パイロットプラントの開発を実施。 |
【評価されたポイント】
産学連携による新素材の開発を通じ、CO2排出量の削減という社会課題解決に貢献する取組。社会実装目前まで技術が完成されている点、効果が数値化されており今後の普及にも期待できる点が評価できる。