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関西大学ビジネスデータサイエンス学部と連携協定を締結
お知らせ2025年12月03日
-データビジネスの活性化と建設業の課題解決を推進-
当社は、12 月2日、関西大学ビジネスデータサイエンス学部(所在地:大阪府吹田市、学部長:鷲尾隆、以下BDS学部)と、データビジネスの活性化と建設業の課題解決を目的とした連携協定を締結しました。
■ 本協定の目的
本協定は、西松建設およびBDS学部のリソースを最大限に活用して、専門性の高いデータサイエンス領域においてBDS学部から学術的な支援を受け、データビジネスの活性化と建設業の課題解決を目的とするものです。
本連携により、当社は、ビジネスデータサイエンスの観点で新たな価値と知見、また、BDS学部の学生においては、企業が保有する実データを用いた実践的な学びの機会が期待できます。
■ 本協定の内容
連携協定における主な連携事項は以下のとおりです。
(1) 両者が有する知的資源、人材を活用した教育研究に関すること
(2) 両者が共同で実施する事業の企画、調整及び推進に関すること
(3) 産学連携の推進に関すること
(4) その他目的を達成するために必要な事項に関すること
写真:左から関西大学BDS学部 鷲尾学部長、西松建設 坪井技術戦略室長
■ 具体的な取り組み内容
- 1PBL演習※1の共同開発および実施
PBL演習では、企業との連携を通じて実社会のデータに触れ、プログラミングやチームビルディングを通じてデータ分析や課題発見を行うことで、実践力を養成します。課題解決策のプレゼンテーションを行うことも想定しており、現実の課題に直面しながら学修に取り組む機会を提供します。 - 2工事現場の見学などを通じた実課題発掘体験の提供
建設業は「一品受注生産」、「現地屋外生産」、「労働集約型生産」といった業態であり、データ活用が十分に進んでいない現状があります。しかし、学生にとってはデータ活用の可能性が広がるフィールドでもあります。施工中の工事現場での実体験などを通じ、BDS学部の学生が課題発掘のための知見を獲得することを目指します。
■ 今後の展開
建設業界全体において、就労人口が年々減少することが予想されており、データの利活用による省人化、効率化、ノウハウの継承が強く求められています。しかしながら、建設技術やナレッジ、ノウハウの多くは非構造化データとして存在しており、効果的に利活用されずに蓄積されているケースが多く見受けられます。
こうした問題に対処すべく、当社が保有する豊富な実データをBDS学部で学術的に活用し、建設業の課題にアプローチできる、建設業界の未来を切り拓く人材をともに育成することを目指してまいります。
- ※1PBL演習:「Project Based Learning」の略で、「課題解決型学習」や「問題解決型学習」とも呼ばれる教育手法
