「せり上げ装置」を採用した新設床版架設装置の開発
お知らせ2026年06月08日
―床版取替工事のオートメーション化を推進―
当社は、日本コンベヤ株式会社(東京都千代⽥区、社⻑:梶原 浩規)およびオックスジャッキ株式会社(東京都中央区、社⻑:⼭本 將人)と共同で、「せり上げ装置」を採用した新設床版架設装置を開発しました。本装置は画像および変位計を用いて新設床版の把持※1 する位置と架設する位置を特定し、床版を機械的に把持することで、架設作業のオートメーション化を実現しています。これにより、作業員による玉掛作業を行うことなく、安全かつ効率的に新設床版の架設作業を行うことができます。
図1 開発した新設床版架設装置(半断面仕様)の概念図
(左)写真1 画像認識カメラ / (右)写真2 キャッチ式把持装置
図2 新設床版の架設手順図
■開発した新設床版架設装置の特徴
本装置は、架設機の支柱が伸縮して床版を上下させる「せり上げ装置」と、床版を把持する「スプレッダ(把持装置)」で構成されています(図1)。スプレッダは、支柱間を接続する梁に沿って移動し、任意の位置で旋回可能な構造となっています。
このスプレッダには、新たに開発した画像認識カメラ(写真1)と変位計を組み合わせた「自動位置制御システム」、そして新設床版を保持する「キャッチ方式把持装置」(写真2)を搭載しています。これら3 つのシステムが連携することで、運搬された新設床版の位置を自動検出して床板を保持し、床板移動から架設に至る一連の工程のオートメーション化を実現しました(図2)。これにより、作業員による玉掛け作業を必要とせず、安全かつ効率的に床版架設作業が行うことができます。一連の操作はタブレットによる無線操作も可能であり、操作者は床版と一定の離隔を保ちながら安全に操作することができます。
また、本装置には支柱脚部に走行装置が装備されており、施工の進捗に合わせて任意な移動が可能です。
■今後の展開
今後は、実大の模擬床版を用いた実証実験を実施し、本装置の性能や安全性を検証します。そのうえで、全国で進められている高速道路リニューアル工事への本装置の展開を目指してまいります。
- ※1把持…握るようにつかんで持つこと
