- 土木技術
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シールドトンネル
GFRCセグメント
シールド機で直接切削可能なセグメント
切削実験
概要
GFRCセグメントは、鉄筋の代わりにガラス繊維ロッド、骨材には軽量骨材、ひび割れ防止にアラミドファイバーを使用するもので、構造実験、切削性能実験、大型土槽内の実施工模擬実験により、構造面(曲げ耐力、靭性)、切削性、施工性に優れていることを確認しています。
特長
■切削性に優れており、セグメントとして十分な耐力、靭性を有しています。
■従来の炭素繊維系に比べ、安価です。
■切削性に優れているため、通常仕様のシールド機で地山相当の掘進速度で掘進可能で、コピーカッターを使って自在に蛇行修正が可能です。
当社では、非開削の分合流部施工技術として、地中拡幅部の横断方向に小口径シールドを偶数配列し、1本おきに配置した先行シールド間を後行シールドで縦断方向にラップ施工して、隣接する数珠状の小口径シールド間を重複連結することで、ひとつの大きな円環状の大断面外殻先行覆工を構築する技術「3C先行覆工地中拡幅工法(Cut and Connect in a Circle)」を開発しました。
従来工法ではシールドトンネル同士を重複して連結施工することができませんでしたが、これを可能とした技術が切削性に優れる「GFRCセグメント」です。GFRCセグメントを使用することで、シールド同士のラップ施工を確実に実施できます。