土木技術
シールドトンネル

充填式シールド急曲線工法

路上作業を伴わない急曲線余掘り部地山の緩み防止

概要
充填式シールド急曲線工法は、急曲線区間で余掘り部およびテールボイドに、粘性の高い充填材を坑内から掘進と同時に注入し、地山の緩みを防止する工法で、これまで行われていた路上からの薬液注入工を不要にする工法です。

充填材注入のみの区間ではセグメントリングが安定しないため、袋付きセグメントにより地山へ早期に密着して安定させ、裏込め注入材のシールド機周辺への回り込みを防止し、確実に線形を確保します。充填材注入は、シールド機に設けた注入孔およびセグメント注入孔から行うため、シールドの掘進に影響がありません。

特長
■従来の路上から施工していた薬液注入工法が不要となるため、路上作業に伴う交通渋滞等が回避できます。
■薬液注入工法に比べ。20~30%のコスト縮減が可能です。