土木技術
シールドトンネル

カップルバード工法(リトラクタブルシールド型)

シールド工法による道路トンネル分合流部施工技術

概要
カップルバード工法は、道路本線トンネルとランプトンネルの分合流部をシールド工法で構築する技術です。道路分合流部区間では、リトラクタブルシールド(シールド機本体に格納しておき、任意に出入が可能な小型シールド)によって部分的に余掘りした空間に拡張セグメントを押し出した後、本線トンネルとランプトンネル間を山岳工法で掘削して、鋼殻による梁材で両トンネルを接合します。

特長
■拡張セグメントを利用し、外側に凸で外力に強い、応力伝達がなめらかな複心円形の断面を形成するため、覆工構造が合理的です。
■リトラクタブルシールドは任意に出し入れできるため、掘進区間内で複数の分合流部の施工が可能です。
■覆工断面および接合工の合理化により、従来工法に比べ20~30%のコスト縮減、30~40%の工期短縮が図れます。