株主・投資家情報

IR担当役員メッセージ

資本コストや株価を意識した経営の実現に向けて

株主並びに投資家の皆様には、平素より格別のご支援ご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。

当社を取り巻く環境は、コロナ禍やグローバル化の進展、価値観の多様化を受け、絶え間なく変化しています。建設業界におきましては、政府建設投資、民間建設投資ともに増加傾向にありますが、建設資材の価格高騰や人手不足による人件費上昇の影響により、注視が必要な状況が続いております。

このような事業環境のもと、当社は、資本コストや株価を意識した経営に取り組んでおります。

株価並びにPBRの向上のためには、資本コストを上回る資本収益性(ROE)を達成するとともに、株価収益率(PER)の維持・向上が必須であります。

資本収益性(ROE)につきまして、当社は、2021年5月に公表しました「中期経営計画2023」において大規模な株主還元を実施済みであり、財務規律を定め、有利子負債を活用した成長投資を実施するなど、財務レバレッジを意識した経営を行っているところです。また、2023年2月に公表しました「中期経営計画2025」の収益改善プランに基づき、国内建築事業及び海外土木事業の利益率の改善を図っております。

株価収益率(PER)につきましては、今後も引き続き、サステナビリティに係る情報発信をより一層強化し、ESG格付の向上やESG銘柄への選定などを通じて株価向上につなげてまいります。さらに、アセットバリューアッド事業や地域環境ソリューション事業の今後の成長に向けた道筋や、伊藤忠商事株式会社など異業種パートナー企業との協業の成果を開示するなど、投資家の皆様に対する情報開示の充実に努めてまいります。

これらの取組みを実施することにより、当社のPBRは1倍程度で推移しておりますが、今後も更なるPBR向上を目指してまいります。

株主並びに投資家の皆様におかれましては、今後とも一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2024年6月26日
代表取締役副社長 河埜 祐一