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地域雇用の創出を目指す「きくらげコンテナ栽培パッケージ」のレンタル事業をスタート

お知らせ2023年04月27日

~地域の皆様に栽培の楽しみを提供し、地域経済の活性化に貢献~


 当社は、手軽にきくらげを栽培できる西松版きくらげコンテナ栽培パッケージを開発し、レンタル事業をスタートいたしました。
 この栽培パッケージは、日本きくらげ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:金山和太郎)と2020年9月より環境監視クラウドシステムOKIPPAGreen※1を用いて共同実証し、きくらげ栽培の省力化を図りながら、収穫量と品質を向上させてきました。
 このサービスを2023年2月から、丹後地域で地域商社を行う丹後王国ブルワリー(本社:京都府京丹後市、代表取締役社長:中川正樹)様にご利用いただき、324日に初出荷をいたしました。
 きくらげは、程よい食感で中華料理の食材として喜ばれるほか、食物繊維やカルシウムの吸収を促進するビタミンDが豊富なことでも人気があります。丹後王国ブルワリー様は、ご長寿のまち京丹後ならではの食材として、販路を開拓していく考えで、道の駅内のレストランで使うほか、各地の飲食店、病院、学校給食にも供給を予定しています。


2304_kikurage01.jpeg40ftコンテナきくらげ栽培パッケージ

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収穫前のコンテナ内


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収穫したきくらげ



レンタル料金:17万円/月~(レンタル料+収穫歩合料)基礎、設置、電気工事別途
レンタル対象:40ftコンテナ、栽培ラック、照明、散水空調設備、環境監視クラウドシステム
レンタル期間:7年~(7年より短い期間の場合、7年に満たない月数の半分のレンタル料金を返却時にいただきます)
栽培開始  :レンタル契約後 4ヶ月


■ 西松版きくらげコンテナ栽培パッケージの特徴

 温度、湿度、CO2を一元的に管理し、リアルタイムで情報収集や分析が可能となります。遠隔操作によって、自動配水設備や、空調機の温度設定が可能で、作業の効率化や品質の向上を図り、管理値を超えた場合にはメールでの連絡と事務所に設置されているアラーム表示灯によって早期に問題を発見して対応することができます。

2304_kikurage04.png温度、湿度、CO2の管理画面

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事務所内のアラーム表示灯



■ ターゲットユーザー

 年間を通して栽培が可能で、環境や気象条件に左右されず、日常の作業時間は少なく兼業で運営できるため、販路開拓の可能な下記の利用者様を想定しています。

・施設運営事業者(道の駅、スーパー、福祉施設、温浴施設、宿泊施設など)
・農業従事者、農産物販売業者



■ 今後の展開

 「きくらげコンテナ栽培パッケージ」のレンタル事業は、初めての方でもより安心して始められるように、初期費用を抑え、栽培方法のマニュアルや、サポート体制の充実などを進めます。現在は他の事業者様を含め、5台の利用が始まっており、2030年には100台を導入する計画です。

 今後は、さらなる設備の省エネ化を図り、モニタリングと遠隔操作の技術を向上させてまいります。地域の方々に栽培の楽しみを提供し、地域経済の活性化、雇用の創出を目指していく予定です。

※1 環境監視クラウドシステムOKIPPAGreen https://www.nishimatsu.co.jp/solution/okippa104/