Project 07

弛まぬ努力 見えてきた成果

新名神高速道路 猪名川 東・中工事

工事概要
所在地

兵庫県川辺郡猪名川町上野~猪淵

発注者

西日本高速道路株式会社 関西支社

工期

(猪名川東工事)2011年10月26日~2015年2月16日
(猪名川中工事)2014年5月27日~2018年12月1日

新名神高速道路は、愛知県名古屋市を起点とし三重、滋賀、京都、大阪の各府県を結び兵庫県神戸市に至る延長約174kmの高速道路で、法廷路線名は「近畿自動車道 名古屋神戸線」名神高速道路(1965年全線開通)は、交通量の増加で交通混雑が頻発しており、新名神高速道路は、主にこの補完が期待されています。
当工事は、盛土、橋梁(3区間、上下線分離=計6橋梁)、トンネル(上下線分離)で構成された、延長2,260mの「複合工区」で、特に盛土は、土工量200万㎥、高さ25mの高盛土で、当社で施工した道路工においても最大級の規模を誇ります。

品質管理を効率的・高度に3次元管理システムを積極利用

当工事は、当社が2011年に開発した『3D盛土情報管理システム』を活用しています。施工日や施工位置、土質、転圧回数、盛土材料などの管理情報を転圧管理システムで取得し、そのデータを、3次元ブロックモデル、データベースで一元管理する仕組みです。これにより、情報の一元管理と現場の3次元化(鳥瞰表示)による施工・進捗とトレーサビリティ(追跡可能性)の“見える化”を実現しました。「システムの活用によって、どれだけ転圧したかがはっきりとわかるため、品質向上、手戻りの減少につながります。」と上野所長は、本システムが生産性と品質の向上に寄与することを確信します。

高い耐震性を求めた高盛土

また、当工事は、高盛土の設計においてはレベル2地震動といった高い耐震性能が要求されており、どのような盛土材を使用してもその要件が満たされるモデルの構築が求められました。『工程を遅延させることなく先行して設計や試験を行うこと』などがこの現場における使命でした。

様々な課題を克服し、本線部分は無事完成し、まもなく開通を迎えます(※)。「高速道路を利用する方々に、満足していただくものを作り上げるために、最後まで無事故で丁寧な作業を心掛けました。それが、負担をかけてきた周辺の方々への感謝につながると思っています。この事業は、社会にとって意義のあるもの。私たちも、開通時に、思いっきり『感動」したい」と、安全に対する気持ちが人一倍強い上野所長。ここにも西松の現場力が発揮されています。

(※)当工事は2018年2月に本線を受け渡しし、新名神高速道路は2018年3月18日に高槻 JCT~神戸 JCT が全線開通しました。

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