Project 09

ラオスの経済発展に貢献する

ラオスで初めての日系中小企業専用工業団地を開発・運営

背景

当社は2015年3月に、ラオスで日系ゼネコン初の合弁会社「ラオ西松建設」を設立。さらに2016年1月、ラオス南部チャンパサック県のパクセーで、「パクセー・ジャパン日系中小企業専用経済特(工業団地)」の開発運営会社の設立に参画し、日系中小企業専用経済特区の開発・運営を開始しました。

東南アジア最後のフロンティア“ラオス”

ラオスはインドシナ半島にある東南アジア唯一の内陸国で、面積は日本の本州ほどの大きさで国土の約7割が高原や山岳地帯となっています。他の東南アジア諸国と比べて工業化が遅れており、労働人口の約7割が農業に従事しています。国連が認定するLDC(後発開発途上国)として、所得水準などの経済的な指標は低い一方で、家族や友人との時間を大切にし、食べ物には困らないなど、生活の豊かさを保っています。

経済特区があるパクセーは、ラオス南部に位置する人口約10万人の都市です。パクセーのすぐ近くには、コーヒーの栽培に適した「ボラベン高原」があり、日本人の経営によるコーヒーやイチゴの農場もあります。2013年には、パクセーより約300km北にあるサワンナケートに東西経済回廊が開通し、パクセーとダナンを結ぶ国道16号線の開通、パクセーからカンボジアに車で約1時間半で到達できる陸路の整備などが影響し、近年日本の企業からますます注目されてきています。ラオス人は一般的に、子どもの時から農作業や手作業に慣れているため手先が器用であるということ、また人件費が比較的低い水準であることなどから、細かな作業を行う工程をタイからラオスへ移す企業が増えており、パクセーも例に漏れず、磁性部品メーカーやウィッグメーカーが進出しています。これらの日系企業が進出しているエリアのすぐそば、パクセー市内から車で20分ほどのメコン川沿いに、パクセー・ジャパン日系中小企業専用経済特区の開発が進められています。

パクセー工業団地とは

当社が開発している工業団地は、ラオス政府がパクセーに認可した、日系中小企業専用の経済特区「パクセー・ジャパン日系中小企業専用経済特区」にあります。開発総面積は195ヘクタールで、東京ドーム約41個分の広さです。第1期分の開発エリア約66ヘクタールのうち、2017年8月に約13ヘクタールの造成を終え、土地使用権の販売をしています。

地元ラオスも、この工業団地に大きな期待を寄せています。同特区の政府担当者は「ラオスと日本の友好関係を深められる。日本の高い技術を導入してラオスを発展させたい」と日本の中小企業の誘致を期待します。地元は家内工業的な産業や農業が中心で、日系企業の誘致で雇用を創出し、労働人材の能力の底上げと経済発展を成し遂げたい意向があります。現在、開発段階ではありますが、今後日本の企業が続々と進出し、経済特区が「日本村」に成長していくことが期待されます。ラオスの経済発展とともに。ここにも西松の現場力が活かされています。

パクセージャパン日系中小企業専用経済特区ウェブサイト https://pjsez.com/

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